

松本電気鉄道では、運行するバスが中部山岳国立公園(上高地、乗鞍岳、乗鞍高原、白骨温泉エリア)の自然にできるだけ影響を与えないように、1994年からこの地域のバス輸送に低公害車両(電気式ハイブリッドバス)を順次導入、主力車両として使用しています。
美しい自然を後世に残すため、アルピコグループは今後も最大限の努力を続けてまいります。
ハイブリッドバスの基本概念
ディーゼルエンジンが発生する有害物質や黒煙は、発進時・登坂時・加速時など、大きなエネルギーを必要とする高負荷時に多く発生します。
また、減速時や下り坂ではブレーキを使用しますが、この時車両の運動エネルギーはブレーキから熱エネルギーとして大気中に放出されます。
高負荷時に補助動力を使い、エンジンの負担を軽くすることができれば、有害物質や黒煙の排出を抑えることができます。さらに、ブレーキ時の熱エネルギー放出を抑制できれば、燃費の向上も期待できます。
当社で採用した日野自動車製
HIMR(ハイエムアール)システム搭載バスは、主動力はディーゼルエンジンを、補助動力として電動機(モーター)を使用しています。
登坂時や発進時など加速時にはエンジンの負担の大きい時には、モーターは補助動力として動作し、エンジンを助けて負荷を軽減します。
一方、減速時・下り坂では、リターダー(発電機の一種)としてブレーキの役割を果たしながら、エンジンの余剰出力やバス自体の勢いを電気エネルギーに変えて回収しバッテリーに蓄え、モーターのエネルギーとして使用しています。
さらに、お客さまご乗降時などのごく短時間のアイドリング時にもこまめにバッテリーへ充電し、長い航続距離を実現しています。

ハイブリッドバスの効果
排出ガス中のNOx(窒素酸化物)および黒煙の削減効果、燃料消費率の向上は上のグラフのようになります。
実際に乗用車などでHIMR車のすぐ後ろを追走すると、通常のバスでは加速時などに排気管から吐き出される黒煙が、ハイブリッドバスでは非常に少ないのが印象的です。
外観・システムレイアウト図

HIMR車の使用区間
ハイブリッドバスは、当社新島々営業所が運行を担当する下記の路線で使用しています。
- 沢渡駐車場〜上高地
- 平湯駐車場〜上高地
- 新島々〜上高地
- 新島々〜乗鞍高原
- 乗鞍高原〜乗鞍山頂
- 平湯温泉〜乗鞍山頂
- 新島々〜白骨温泉
- 上高地〜白骨温泉
また、上記路線の多くが冬期運休となる期間には、松本周辺の市街地路線やスキー場の多い白馬エリアなどで、一般定期路線・イベント時臨時輸送などにも使用しています。
- 資料提供:
日野自動車
長野日野自動車
松本電気鉄道株式会社
長野県松本市井川城2-1-1
TEL.0263-26-7000

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