四季の森ニュース
大寒の寒い朝
- 更新日2021年01月20日
- カテゴリ四季の森だより
今日は大寒ですね。
放射冷却により、暦の通り非常に寒い朝になりました。
今朝は、周辺の木々や下草などについた霜がキラキラ光ってとても美しかった。
しらかば平ではダイヤモンドダストも見られました。
こけもも平の今朝の最低気温 -13.9度 6:40観測
今朝の八ヶ岳 すっきりと晴れています
今朝の富士山
そして今朝は北アルプスがよく見えました
さて、今日は二十四節気の「大寒」です。
暦の上では寒さが最も厳しくなる頃とされ、二十四節気においては、冬の最後を締めくくる時期で
2月3日頃までの期間のことも指しています。
小寒から大寒までの約1ヶ月を「寒の内」といいますが、寒の内に汲んだ水を「寒の水」と呼び、
この水で仕込んだお酒や味噌、醤油は美味しくなると言われてきました。
「寒仕込み」や「寒造り」などよく目にしますよね。
水や空気に含まれる不純物や雑菌が最も少なく長期保存に向いているという昔からの知恵なんですね。
諏訪地方でも、この寒さを生かし、秋に収穫した玄そばを厳冬期の水に晒したのち寒風で乾燥させた「寒晒し蕎麦」や、
凍み豆腐、凍み大根、凍り餅など、厳冬期にものを凍らせて保存する「凍み」文化が多く残っています。
また、寒の内に心身を清めて修行することを「寒垢離(かんごり)」といいます。
冷水を浴びたり、滝に打たれたり、みそぎをすることがこれにあたります。
寒の内に始めた習いごとは上達すると言われ、武道の「寒稽古」や芸事の「寒復習(ざらい)」などが
寒の内、特に寒いほうがよいとされるためあえて早朝に行われます。
寒中水泳などもこの時期に行われますね。
さらに縁起の良い食べ物で、「大寒の卵」というものがあります。
文字通り大寒に採れた卵のことですが、昔から金運や健康運を呼び込むとされています。
寒い時期なので、鶏の産卵数は減るのですが、その分生んだ卵は濃厚で栄養分も高くなるのだとか。
寒が一番厳しい季節、身体を動かし、栄養もとりながら来る春を待ちましょう。
そして寒さといえば、諏訪湖の結氷はどうなったでしょうか。
今朝の諏訪の最低気温は-8.4度でした。
かなり冷え込みましたが、明日からは少しずつ暖かくなるとの予報が出ています。
御神渡りが出現するには、氷点下10度の冷え込みが3日以上必要なのだそうです。
昨日の朝の諏訪湖 ※お借りした画像です
今朝の観測では、岸辺の氷は5㎝程だったようですが、
沖合の氷は昨日からの強風で砕けてしまい、波立ってしまっているようです。
今季の御神渡りの出現は難しいかもしれませんね。
今朝のまるやち湖の様子です。
ひさしぶりに山が綺麗に見えていました
今日は絶好の撮影日和になりそうです。朝、既にカメラマンが準備を始めていました。
まるやち湖の入口付近ですが、凍結してスケートリンクのような状態です。
お気をつけ下さい。
雪や霜がキラキラしているのわかりますでしょうか
しらかば平(村道)
この辺りでキラキラとしたダイヤモンドダストが見られました。
ダイヤモンドダストは、空気中の水蒸気が結晶化したもので、厳冬期の一定の条件下で見ることができる現象です。
こけもも平からの眺望 スタッフ撮影
朝はまだ風が強く吹いていたのですが、日中は穏やかな陽気になっています。
そして気温もぐんぐん上がってきました。
販売管理センター 0.0℃ 13:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 0.2℃ 13:30観測
こけもも平でも今日はプラスの気温になりました。
センターのほうが気温が低くなっていますのは、
センター設置の温度計が精密でないことと、日影での観測のためだと思われます。
今日のセンター
昨日の夕焼け