四季の森ニュース
シラカバの花
- 更新日2020年05月20日
- カテゴリ四季の森だより
おはようございます。
雨上がりで、それほど気温も高くなく、爽やかな四季の森です。
販売管理センター 13℃ 8:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 8.7℃ 6:00現在 ※今朝の最低気温
今朝の八ヶ岳
朝は雲が多かったのですが、晴れてきました。
今日は二十四節気のひとつ「小満」です。
立夏から数えて15日目頃で、夏の2番目にあたる節季です。
「陽気がよくなり、万物がしだいに成長して天地に満ち始める頃」をあらわした言葉です。
日ごとに上昇する気温に合わせ、あらゆる生命がすくすくと成長し、
畑の麦は穂を実らせ、野山の草木の青葉はどんどん深みを増していきます。
また、走り梅雨が見られる頃とされています。
奄美・沖縄地方は既に梅雨入りとなりましたが、
気温が高くなってくると積乱雲も発達しやすく、安定した「五月晴れ」は貴重になっていきますね。
森を見上げると、藤が見ごろになってきました。
さて、白樺の木ですが、
別荘地内でもたくさん見ることができます。
カンバノキ科植物の総称を「樺(カンバ)」と呼びますが、
樹皮が雪のように白いカンバということで「白樺(シラカンバ)」と呼ばれます。
高原を象徴する樹木のひとつでもあり、冷涼な山地に生え、
真っ白な幹と、春の新緑、秋の紅葉が美しく、ヒメシャラ、アオギリと並び三大美幹林となっています。
また「高原の白い貴公子」などとも呼ばれています。
高原にはぴったりの樹木ですね。
伐採跡地や山火事跡、雪崩などの裸地は、日差しが強く進入できいない樹種も多い中、
シラカバはいち早く進入し、真っ先に緑の森へ変えてくれるパイオニアプランツ(先駆樹種)なんだそうです。
強い陽光のもとで育つ木は陽樹と呼ばれ、成長が早いのですが、寿命は短く、数十年となっています。
そんなシラカバですが、花の時期がそろそろ終わりになります。
シラカバの雄花
花粉を飛ばし終えた花が地面にびっしり落ちています。
花粉アレルギーの方もいらっしゃいますし、落ちた花のお掃除も大変ですよね。
雌花はというと
雄花の右側に2つ上へ向かって伸びているのが雌花です
シラカバの樹皮にはペチュリンと呼ばれる物質が含まれています。
ペチュリンは、抗菌効果のほか殺シロアリ効果、ヘルペスウイルスの増殖抑制効果、
発癌を促す物質の抑制効果などがあることがわかっており、医薬品の原料として利用も計画されているとか。
また樹液はドリンクやお酒にも利用されたりします。
また実が撮影できたらご紹介したいと思います。
ズミ(コナシ)の花