四季の森ニュース
オニグルミとカシグルミ
- 更新日2020年10月06日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は冷え込みました。
こけもも平の観測データによると、午前5時に3.0度を観測しています。
氷点下になるのも時間の問題でしょうか。
販売管理センター 18℃ 15:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 13.4℃ 15:00現在
朝は青空が見えていたものの、午前中は雲が広がっていたのですが、
お昼過ぎから日が射すようになってきました。
少しは暖かくなりそうです。
今朝の八ヶ岳
富士山も少しだけ顔をのぞかせていました。(ズーム撮影です)
さて、
アスファルトに黒いシミ?
これは何だと思われますか?
実は犯人はカラスなのですが、
原因はこちら ↓
クルミです。
道路脇にあるクルミの木から落ちた実を食べるため、
アスファルトの上空から落としたり、車が通行する位置に置いてタイヤに轢かせて割るんです。
頭がいいですね。
クルミの木がある場所は上から落とせないため、上空が開けた場所まで持って行くので、
クルミの木がないのに道路にクルミの実の油のシミができるのです。
アスファルトのシミを見る限り、カラスはクルミが大好物のようですね。
さて、クルミですが身近に多いのは2種類あります。
オニグルミとカシグルミです。
カシグルミ オニグルミ
まずは実の生り方から違います。
左 カシグルミ 右 オニグルミ
そして、殻の大きさがちがいます。
カシグルミは、江戸時代に中国から持ち込まれたテウチグルミのことなのですが、
明治以降アメリカから持ち込まれたペルシャグルミ(西洋グルミ)もカシグルミと呼ばれます。
また、テウチグルミとペルシャグルミを交配させ、殻が薄く収量の多い「信濃クルミ」が作られました。
東信の東御市はその「信濃クルミ」の産地になっています。
オニグルミは縄文時代からあったとされる日本古来の在来種で和グルミとも呼ばれます。
殻が非常に固いのが特徴で、熊でも歯がたたないと言わるほどなのですが、
丈夫な歯を持っているニホンリスやアカネズミは上手に食べられるようです。
オニグルミは、コンクリートの上で割ろうとすればコンクリートのほうが傷ついてしまいます。
この固さを生かしてスタットレスタイヤなどに使われているんですね。
上 カシグルミ 下 オニグルミ
落ちたばかりの実でしたので、うまく割れなかったのですが、中身はこのような感じです。
左 カシグルミ 右 オニグルミ
カシグルミは実の形を保ったまま殻から取り出せるのですが、オニグルミは崩さないと取り出せません。
大きさはカシグルミのほうが断然大きく収穫量も多いのですが、
味は、オニグルミのほうが風味がありとても濃厚で、料理に使ってもクルミ風味を強く感じることができます。
クルミは、ナッツ類の中でもオメガ3脂肪酸を最も多く含んでいます。
そのほか、ポリフェノールやメラトニンなど、抗酸化値がナッツの中で最も高く、
ビタミンやミネラル、食物繊維など健康維持・増進に必要な成分が多く含まれている食品です。
美容と健康のため採れたてのクルミをお召し上がり下さい。
日本に自生するクルミは、上記以外にもノグルミ、サワグルミ、ヒメグルミなどがあります。
私、何年か前に知り合いからヒメグルミの実をペンダントにしたものを頂戴したことがあるのですが、
殻がツルっとして可愛いので、ヒメグルミの実を探したいとと思っているところです。
通勤途上では
アケビが実っていました。
今日は近隣の紅葉をお届けします。
ペンション線と鉢巻道路交差点付近
立場林道
もみの湯前のバス停のイチョウも薄っすら黄色くなってきました
八ヶ岳自然文化園入口
日に日に赤みが濃くなり、鮮やかです。
今日のセンター