四季の森ニュース
ガマの穂綿
- 更新日2020年11月11日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は、昨日よりも更に冷え込みました。
こけもも平の観測データでは、5時-3.7℃でした。
野辺山高原は-7.1℃だったようです。
販売管理センター 8℃ 14:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 4.4℃ 14:30現在
日中も温度が上がらず寒い日になっています。
今朝の八ヶ岳
八ヶ岳方面は晴れていたのですが、
北アルプス方面は霧が発生
富士山方面は霧が晴れるところでした
朝の霜柱(こけもも平)
芝の霜(まるやち湖)
さて、今朝も八ヶ岳自然文化園のまるやち湖に立ち寄りました。
湖霧が出ていました
湖面を漂う幻想的な霧
カルガモたちは陸に上がっていました
寒かったので、日当たりのよい岸辺で暖をとっていたのでしょうか。
さて、まるやち湖の岸辺では、
なにやら綿毛のようなものが見られます。
何かなと思い他の綿毛をつけた植物を見てみると
ガマの穂だったようです。
ガマ(蒲)は、ガマ科ガマ属の多年草の抽水植物です。
水辺に適応したつくりを持ち、地下茎、花茎、葉の内部はやわらかいスポンジ状をしており、
これは空気の通りをよくするためなのだそうです。
穂と呼ばれる部分は雌花の集まりで、先端の小さな穂が雄花の集まりになります。
雌花が熟すと、種をつけた穂綿が風に吹かれて飛んでいくというしくみになっているようです。
まるやち湖周辺でフワフワと綿毛が飛んでいるのを見かけたら、ガマの穂綿かもしれません。
昔話「因幡の白兎」にも登場するガマの穂
ガマの花粉からは穂黄(ほおう)という漢方が作られ、止血や鎮痛、利尿剤として利用されるのだとか。
皮をむかれたウサギの皮膚の再生にガマの穂が役に立ったのですね。
また、薬としてだけではなく、葉からはムシロやスダレが作られ、綿毛からはふとん、火をおこす火口になったり、
茎や葉、根は食用にもなったようです。
蒲団(ふとん)、蒲鉾(かまぼこ)、蒲焼(かばやき)は、ガマに由来した名前で「蒲」の文字が使われています。
昔から知られた植物だったんですね。
今日は、こけもも平別荘地からの眺望をご紹介します。
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