四季の森ニュース
正月事始めと南天
- 更新日2020年12月13日
- カテゴリ四季の森だより
今朝も寒く、周辺は霜が降りていました。
八ヶ岳は雲に覆われていて、雪が降っていると思われます。
四季の森周辺も雲が広がっていたので日射しが少なく、日中も寒い日になりそうです。
こけもも平の今朝の最低気温 -3.0℃ 7:00観測
今朝の八ヶ岳
西山方面
富士見パノラマリゾートは昨日オープンしました。
現在は山頂部コナシゲレンデからアルパインゲレンデまでの約1000mが滑走可能との事です。
このところの寒さで、造雪は順調だったようですね。
そして今朝は富士山がとても美しく見られました
富士山が見えるとなんだか嬉しくなります。
さて、今日は正月始めの日になります。
12月8日のニュースにも掲載したのですが、12月13日は、江戸時代中期頃まで使われていた宣明暦で
「鬼宿日(きしゅくにち)」という婚礼以外は万事に大吉の日とされていたことから、
年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日とされ、「正月事始め」の日として定着し、
煤払い、松迎えなどが行われていました。
「煤払い」は、年神様を迎えるために、1年の汚れを払い清めることです。
昔の火種は薪や炭だったので、天井や壁についた煤の汚れを落とすことが大切だったのですね。
大店の商家では、煤払いが終わると主人を胴上げし祝宴を開いたそうです。
1年の汚れを払い隅々まできれいにすると、年神様がたくさんのご利益を持って降りてくるとされていたので、
煤払いも暮らしの中の行事のひとつになっていたようです。
「松迎え」というのは、門松にする松やお節を作るための薪など、正月に必要なさまざまな木を
山から伐ってくることをいいますが、今では松迎えを行う事は少なくなってきています。
しかし、山で松を伐ってお正月に飾るという方やそうした地域もあるようなので、
全く行われなくなったというわけではないようです。
また今でも卸売市場ではこの頃から松市が開かれ、町の花屋に松が出回るようになります。
そして、門松やお正月飾りに使われる南天ですが、
赤い実が見頃になっています。
南天は、中国原産の常緑低木で、漢名の「南天燭(なんてんしょく)」を略して「南天」と日本では呼ばれています。
南天は「難転」という当て字で標記もできるため災難や難関を転じるという意味になり、
昔から縁起のいい植物とされてきました。だからお正月の飾りにも使われているんですね。
福寿草と合わせると「難を転じて福となす」と縁起の良いかけ合わせとなります。
江戸時代から魔除けや火災除けの効果があると信じられていた南天は、玄関によく植えられてきました。
また風水でもよく利用され、鬼門となる北東に白南天、裏鬼門の南西に赤南天を植えるのが一般的なんだとか。
白南天
南天の種類には他にも、お多福南天、琴糸南天、姫南天などあるようです。
また南天の赤い実は、煎じて飲むと咳止めの効果があるため、のど飴の原料としても使われています。
そして葉には殺菌・防腐の作用があり、乾燥させてお茶として飲むことで、ものもらいや血尿に効果があると言われています。
さらに樹皮・根皮は胃腸病や眼病に効果的で、昔から薬用の木として重宝されてきました。
ただし、葉にはアルカロイドが含まれており、咳を鎮める作用のあるドメスチンというアルカロイドは、
多量に摂取すると神経の麻痺を引き起こす恐れがあるので、注意が必要です。
南天の実は鳥の大好物なので、実を長く楽しむためには植える場所など考える必要がありそうですね。
今朝のまるやち湖 氷は湖の3分の1ほどでした
氷の上をチョコチョコと歩く鳥がいました
何の鳥でしょうか
午後になり雲が広がって、こけもも平では13時半頃に少し雪が舞いました。
販売管理センター 5℃ 16:15現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 0.7℃ 16:10現在
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