四季の森ニュース
大賀ハス
- 更新日2021年07月11日
- カテゴリ四季の森だより
今日は、朝から気温と湿度が高く、
少し動いただけでも汗が噴き出すようなムッとする陽気です。
今日は木陰が快適です。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面 雲海が発生していました
さて、今日は雨が降っていなかったので、井戸尻史跡公園のハスがどうなっているのか見てきました。
スイレンを撮影した時は、ハスはまだ咲いていなかったのですが、
既に開花していました。
なんともいえない色合いですね。
今日は日曜日でしたので、脚立を設置しているカメラマンが数名いました。
ハスの花が咲く瞬間を狙っているのでしょうか。
ハスの花は早朝から咲き始め、お昼には閉じてしまいます。
お昼頃まで咲いている花があれば、それはそのまま散ってしまう花なんですね。
花の寿命は4日で、
1日目 → 半開きの状態までしか開花せず、ツボミに戻る
2日目 → 大きく開花し、ツボミに戻る
3日目 → 大きく開花するが、半開きのままツボミには戻らない
4日目 → 大きく開花するが、そのまま開き切り、徐々に花びらが散る
このようなサイクルで花が咲いていくようですが、2日目の花が最も美しいと言われています。
上の画像の花は、3日目くらいでしょうか。
こちらは1日目かな。午後にはまたツボミに戻るのでしょう。
そして、ハスの花は開花する時に熱を発するのだそうです。
何故発熱するのか、確かなことはわかっていないようなのですが、
ハスのツボミの中の温度は人間と同じくらいの35度から36度ほどだそうで、
外気に併せて温度調節を行っているそうです。
なんとも不思議な植物ですね。
皆様、ロータス効果という言葉はご存じでしょうか。
ハスの葉が水や汚れをはじいて決して濡れることがない構造の事を指しているのですが、
今やナノテクノロジーの分野でも大変注目を浴びているものなのだとか。
今やこうした技術が、私たちの生活の中でも取り入れられているのかもしれないですね。
この画像をよく見ますと、プクプクと気泡が上がっているのがおわかりになりますでしょうか。
ハスの葉の中央付近にはへそのような部分があり、そこには小さな穴が開いています。
その穴は葉柄と呼ばれる葉を支える茎の空洞から地下のレンコンの穴まで続いているのですが、
これが酸素の取り込み口になっているようです。
酸素を取り込んだハスがガスを放出しているため、
プクプクと気泡が上がってくるんですね。
ハスの花の歴史は非常に古く、1億年前には誕生していたと言われています。
そして驚くのは、太古の昔から花の姿が変わっていないのだそうです。
井戸尻史跡公園で今咲いているのは「大賀ハス」で、古代ハスの一種です。
千葉県千葉市にあった東京大学農学部厚生農場の泥炭層から発見された実が開花したもので、
弥生時代のものになるそうです。
こちらは2日目の花かもしれません
井戸尻史跡公園の大賀ハスはまだ咲き始めたばかりで、ツボミもたくさんあります。
公園内には他の種類のハス田もあり、そちらはまだこれからツボミが上がってくる状態なので、
しばらくハスの花が楽しめそうです。
さて、八ヶ岳ズームラインではラベンダーが咲き始めています。
深山交差点付近
ここは若干茎の短いタイプのようで、こんもり可愛らしく咲いています。
鉢巻道路に近づくと茎の長いタイプのラベンダーが見られます。
梅雨のうっとうしい季節に、優しい色合いと爽やかな香りで癒されます。
香りに誘われ虫も集まってきます。
八ヶ岳ズームラインを通行の際にご注目下さい。
午後は、空が急に暗くなって風が強まり、15時頃からは雷も鳴り、一時的に激しい雨が降りましたが、
16時前には雨も止んで、晴れ間ものぞくようになっています。
天気が非常に不安定のようです。落雷などご注意下さい。
販売管理センター 22℃ 16:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 17.9℃ 16:00現在
今日のセンター 16時10分頃撮影
ハナビラダクリオキン(アカキクラゲ科)
※クリックすると大きな画像が開きますのでご覧ください