四季の森ニュース
ヤマハギ
- 更新日2021年07月25日
- カテゴリ四季の森だより
昨晩は満月と土星の大接近は見られましたか?
私の住まいの辺りは雲が広がり、残念ながら月も土星も見ることができませんでした。
今日は朝から気温が高めでムシムシとしていました。
午前中は、青空も見えていたものの曇りがちでしたが、
15時頃から太陽が強く照りつけるようになっています。
暑いです。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
こちらも山頂には雲がありました
さて、近隣ではヤマハギが咲き始めています。
ハギは漢字で「萩」と書き、秋という文字が入りますので
秋をイメージする植物ですが、夏から咲き始めるんですね。
ハギは、マメ科ハギ属に分類される植物全体の総称です。
秋の七草のひとつでもあるので草なのかと思いきや、実は樹木になります。
原産地は北アメリカや東アジアで、
日本のほぼ全域に分布し、ニワミグサ(庭見草)、ノモリグサ(野守草)、ハツミグサ(初見草)など
多くの別名があります。
日本では古くから親しまれてきた植物で、万葉集で最も多く詠まれている花なのだそうです。
毎年古い株の根元から芽が出ることから、生え芽(はえき)と呼ばれ、
それが変化して「ハギ」になったのが名前の由来だと言われています。
山火事のあとでは、ハギがいち早く芽を出しますが、
樹高が低い樹木のため他の木にすぐに追い抜かれてしまいます。
その代わりなのか、大量の種子を地表に落とし、
そのハギの種子は非常に固く、簡単に発芽することなく地中でじっと待ちます。
何年もこうして地中に種子を貯め込み、いざ山火事が起きると、
地中に眠っていた種子に熱が伝わり、ハギが芽を出す引き金になるのだそうです。
実際、80~100度のお湯に浸すと発芽が促進されるという実験結果もあるようです。
ヤマハギは花期が長いので、満開の時期がはっきりしないまま花が散ります。
花が散って積もる様子は、「零(こぼ)れハギ」と呼ばれ、俳句の季語にもなっています。
散りこぼれるハギまで愛でるというのは日本人ならではですね。
ヤマハギの近くには、
タケニグサが大きくなっていました。
雑草なのですが、背が高くなる植物なので存在感がありますね。
海外では園芸植物として庭園などに植えられているそうです。
葉も独特ですが、花も面白い姿です。
さて、センター横の散策路「からまつの小径」のウバユリですが、
開花していました。
一番つぼみが多くついている株は、
あともう少しです。
ヨツバヒヨドリとモンシロチョウ
ヨツバヒヨドリとヒョウモンチョウ
別の場所でオニノヤガラを見つけました。
ヌスビトハギがもう咲いていました
夕立がなさそうな本日、西日が当たるセンターは気温が上がっています。
販売管理センター 31℃ 16:20現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 23.9℃ 16:20現在
こけもも平は涼しいですね。
今日のセンター
センター入口横の鉢植えのコノテガシワの実