四季の森ニュース
眠るマメ科植物
- 更新日2021年07月29日
- カテゴリ四季の森だより
今日は朝から蒸し暑く、不快指数が高いです。
早くも午前から天気は不安定で、雷が鳴り激しい雨が降りました。気温も急降下しています。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
どんよりとした空模様です。
さて、周辺ではネムノキの花が咲いています。
ネムノキはネムノキ属の落葉高木で、マメ科というのが有力説ですが、
他のマメ科の花とはずいぶん印象が違うことから、ネムノキ科としているところもあります。
梅雨時期から夏にかけてピンク色のフサフサした花がとても可愛いらしいですね。
葉は、長さが20~30㎝ほどありますが、1㎝程の小さな葉が列状に並んで構成された葉が、
さらに複数集まってできています。
辺りが薄暗くなってくると、小さな葉の表面を合わせるようにして閉じて、さらに下に垂れ下がります。
こうした葉の様子が眠るように見えることが名前の由来になっています。
緑色に見えているのはツボミです
マメ科の植物には「眠る」ものが多く見られます。
オジギソウもマメ科ですし、枝豆も夜は葉を閉じるそうです。
生物は24時間を周期とするリズム(生物時計)を持っていて、
その時計が葉を閉じさせる就眠物質と、葉を開かせる覚醒物質の濃度をコントロールし、
昼と夜で物質濃度を逆転させることで「眠り」を引き起こしているのだそうです。
こうしたメカニズムが解明され、次に、なぜ「眠る」のかという疑問を解明するため
研究者はマメ科の植物を眠らなくする実験を行いましたが、1週間ほどで枯れてしまったそうです。
枯れるということは、水分が少ない状態になってしまったということで、
マメ科の植物が「眠る」のは、葉の表面から水分が蒸発しないようにするためではないか
と考えられるようになりました。
日中でも気温が高い日は、ネムノキは葉を閉じていることが多いので、
乾燥しないよう葉を閉じているのかもしれないですね。
もうひとつ「眠る」理由として、
夜間に月の強い光を浴びると、生物時計が狂ってしまうしまうので、
葉をたたんで月の光を浴びにくくしているのではないかとも言われています。
マメ科の植物には睡眠が大切なんですね。
兵庫県や九州地方などでは、ネムノキが咲いたら小豆を蒔くというように、
農作業の指標とされていました。
また、ネムノキの花がキレイに咲いた年は豆類が豊作になるとも言われているようです。
今年の豆類の作況はどうなんでしょうね。
ちなみに、日立のCMで使われた「この木なんの木気になる木~♪」の木ですが、
レインツリー(またはモンキーポッド)という中南米を原産とするマメ科の樹木で、
アメリカネムとも呼ばれ、午後になると葉を閉じるそうです。
今朝は、まるやち湖周辺を散策してみました。
今朝のまるやち湖
タチフウロ
エゾミソハギとタカトウダイ
サワヒヨドリ
ワレモコウ
イヌタデとエゾイヌゴマ
オニユリ
シシウド
ツユクサ
コミスジ
セミの抜け殻
別荘地内では、
キリンソウ
リョウブ
トンボ
ツリバナの実
タカトウダイ
ホオジロ ※別荘地内の画像は昨日撮影です
午後は青空も広がってきて日差しもあるので、蒸し暑くなっています。
販売管理センター 27.5℃ 15:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 23.0℃ 15:00現在
今日のセンター 15時撮影
イタドリの花