四季の森ニュース
今夜は「十三夜」
- 更新日2021年10月18日
- カテゴリ四季の森だより
昨日の雨上がりから空気が一変し、冷たい風が吹き、
今朝は放射冷却の影響で、冷え込みました。
こけもも平の観測データでは、6時50分に氷点下0.6度を観測しました。
今朝は、コートや手袋が必要になるほど寒いです。
北アルプスや東北地方などでは山々が冠雪したそうですが、
八ヶ岳や富士山は冠雪しなかったようです。
この時期は、山麓の樹木の緑色と紅葉の紅色、雪の白色の
「三段紅葉」と呼ばれる山を彩る3色の紅葉が楽しめる時期でもあります。
今朝の八ヶ岳方面 今朝も雲が出て山が見えませんでした
入笠山方面
富士山
北アルプス
画像から、キリリとした空気感が伝わるといいのですが。
さて、今朝のまるやち湖です。
湖面から湯気が立つ「気嵐(けあらし)」が見られました。
「気嵐」とは、冷たい空気が温かな水面の上にある時、
海だけでなく、川や湖からの水蒸気や、水面近くの空気が冷やされることで発生します。
「蒸気霧」、「蒸発霧」というものです。
少しアップして撮影
そして、今朝のまるやち湖はカルガモがたくさんいて賑やかでした。
とても活発に動き回っていました
カルガモたちは寒いくらいの温度が好きなのかもしれませんね。
さて、今日の夜は「十三夜」です。
「十三夜」は旧暦の9月13日から14日の夜のことをいいます。
「十五夜」は中国から伝わった風習なのに対し、「十三夜」は日本で始まった風習です。
「十三夜」のならわしは、後醍醐天皇(平安時代)が月見をしたのが始まりとも、
宇多天皇(平安時代)が十三夜の月を愛でたのが始まりとも言われています。
平安時代の書物には、宴が催されたということが記されていて、
その頃から親しまれていた風習だったようです。
なぜ、満月ではなく、少し欠けている月を見るのかとも思うのですが、
十三夜の解説を見ますと、定かな説というのはないのですが、
完璧ではない未完成ゆえの美しさが、
日本人の心に響いたからと考えられているそうです。
これから欠けていく月よりも、
もう少しで満ちる月に何かしらの思いを込めていたのかもしれないですね。
今夜の原村の天気は晴れの予報です。
澄んだ空気で十三夜の月はより一層美しく見えることでしょう。
皆様も寒いですが外に出て月を眺めてみませんか。
昨晩の月
こけもも平から見る阿弥陀岳です。(12時頃撮影)
まだ雲がありましたが、山はくっきりと見えていました。
雪はなさそうですね。
今日はよく晴れているのですが、気温が上がりません。
日差しがあるのに寒い1日です。
販売管理センター 14℃ 14:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 10.1℃ 13:50現在
急に気温が下がりましたので、体調を崩さないようお気をつけ下さい。
今日のセンター
今年は柿の実りが悪いようです