四季の森ニュース
ニホンカモシカ
- 更新日2021年10月26日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は、昨日からの雨はすっかり上がっていたのですが、
標高1000m付近から霧の中で、
四季の森に近づくにつれ、霧は深くなっていきました。
9時半頃から徐々に霧は晴れ、暖かな日差しですが、
風は冷たく、外に出ると肌寒く感じます。
立沢大規模水田地帯もこんなに霞んでいます
もみの湯前のイチョウ
ドウダンツツジ
まるやち湖
霧でピントが合いません
八ヶ岳自然文化園入口には千葉ナンバーの大型観光バスが5台ほど止まり、
学生が下車しているところでした。
緊急事態宣言が解除されたので、修学旅行が行われるようになったのかもしれませんね。
木のトンネル(原村第2ペンションビレッジ内)
トンネルの先が見えないとなんとなく神秘的ですね
村道(原村ペンション線)も深い霧に包まれ幻想的です
墨絵の世界に迷い込んだようです
さて、今朝は八ヶ岳が見えなかったのですが、
自宅を出るときには冠雪した八ヶ岳が薄っすら見えていました。
昨日の雨は、山では雪に変わったようです。
所用で蓼科方面へ出向いたので、八ヶ岳を撮影してみました。
まるやち湖
一番右側に写っている編笠山も真っ白です
南八ヶ岳 茅野市湖東地区から撮影
今日は湿った空気の影響で山には雲が多くなかなか山頂をはっきり見ることができませんが、
蓼科山、北横岳も白くなっていました。
蓼科山と北横岳(蓼科湖から撮影)
蓼科は紅葉が進み、かなり見ごろになっていました。
対岸の紅葉が濃くなっています
道路が工事中で撮影できませんでしたが、聖光寺のサクラの紅葉もちょうど見頃でした。
当社の蓼科事業本部があるプール平付近
ひと雨ごとに紅葉も進み、寒くなっていきますね。
八ヶ岳に3回雪が降ると、4回目は里にも降るという言い伝えもありますが、
今年は雪が早そうですね。
さて昨日のことになりますが、
作業中のスタッフが鉢巻道路沿の敷地内にいるのを見つけました。
ニホンカモシカです
カメラ目線です
ニホンカモシカは、「シカ」という名前ですがシカ科ではなく、
ウシ科に属する日本の固有種で、
本州、四国、九州の標高1500m~2000mの山岳地の混交樹林に生息する高山獣です。
体重は30kg~45kgほどあり、寿命は15年ほどだと言われています。
良質の肉や毛皮が獲れるため狩猟の対象になっていたニホンカモシカは、
個体数が著しく減少して絶滅が危惧されたため、
昭和30年に国の特別天然記念物に指定され、狩猟獣から除外されました。
一時は3000頭ほどまでに減少していましたが、
天敵のニホンオオカミが絶滅したことなどで、生息数が増加し、
今では造林地や畑地での食害などが問題になっています。
ニホンカモシカは群れで行動せず、ほとんどが単独行動で、
個体ごとに縄張りを持っています。
時々2・3頭でいるところを見かけますが、多くは親子連れです。
モデルになっているようですね(笑)
この辺りを縄張りにしているニホンカモシカなのでしょうね。
ニホンカモシカの食べ物は、木の皮や芽、果実になります。
真っ黒に見えるので、熊と間違われる方もいます
人を見ても、こうしてじっとしていることもあり、
人間は攻撃しないことを知っているのかもしれませんね。
(特別天然記念物に指定されていますので、捕獲には文化庁の許可が必要です)
基本的にニホンカモシカには攻撃性はありませんので、
もし出会っても落ち着いて、逃げ道をふさがず見守ってあげてください。
こちらのニホンカモシカはスタッフの作業を見守り、その後も同じ場所から動かなかったようです。
午後も、午前と同じような天気が続いています。
風は少し冷たいものの日差しは暖かでした。
作業から戻ったスタッフは「暑い!」と連呼していました。
この時期の陽気としては暖かいのかもしれません。
こけもも平(標高1500m)観測データ 12.1℃ 13:30現在(今日の最高気温)
今日のセンター
センターのドウダンツツジ