四季の森ニュース
夏のミノムシ
- 更新日2022年07月10日
- カテゴリ四季の森だより
【お知らせ】村道からしらかば平P区画への入口付近で行われていました
道路横断側溝改修工事ですが、予定より早く工事が終了し、
既に開通しております。
昨夜は雨が降りました。
朝には止んでいましたが、ひんやりとした空気の四季の森です。
昨日のように午前中から天気が回復してくるような感じではありませんが、
雨が降るような感じでもなく、
今日も「クラフト市」日和になりよかったです。
入笠山方面 今日も朝の眺望はありません
立沢大規模水田地帯にはノスリがいました。休憩中でしょうか。
さて先日、家で庭の手入れなどをしていますと、
バラの木にミノムシがたくさんついているのを見つけました。
秋の季語で、松尾芭蕉や正岡子規の俳句にもなっているミノムシですが、
初夏でも見られるものなのでょうか。
ミノムシは、ミノガという蛾(が)の幼虫です。
日本には50種類ほどのミノガの仲間が生息していると言われていますが、
大きくて目立つ種類は、オオミノガとチャミノガです。
オオミノガは日本で最大級のミノムシで、大きさは4~5cmにもなるそうで、
主に枯れ葉を使ったミノ(蓑)を作り、枝から真下にぶら下がる形で枝についているのが特徴です。
一方チャミノガは、オオミノガに次ぐ大きさで、2.5~4cm程で、
主に小枝を使ってミノを作り、枝にぶら下がることもあるのですが、
斜めにくっついている場合もあります。
我が家で見つけたミノムシのミノをよく見ると、
トゲがありますので、バラの枝を使ったと思われます。
枝から真下にぶら下がってはいるものの、これはチャミノガですね。
ミノは、ミノムシが出した糸を使って枯れ葉や枝をつなぎ合わせて作られます。
ミノムシが出す糸の強度は、天然繊維で最強と言われてきたクモの糸より強く、
ナイロンの4倍もの強度になるという研究結果もあるそうです。
ミノの中には、ミノムシが入っているわけですが、
普段は枝などにくっついている上部に頭を向けていて、
さなぎの段階になると180度身体の向きが変わるそうです。
またミノの内側は、糸が集まり外気からミノムシを守る断熱材のような構造になっているのだとか。
それで寒い冬も越せるんですね。
ミノムシは、オスは成虫になるとミノから出て飛び回りますが、
メスの成虫は、ミノの中から一生出ることがありません。
メスは成虫になると、幼虫のときにはあった足や触角まで退化してしまい、
まるでソーセージのような姿になってしまうそうです。
自分では全く動くことができなくなってしまうため、フェロモンを出してオスを呼び寄せます。
その匂いに誘われてやってきたオスと交尾したあとは、
ミノの中にたくさん卵を産み一生を終えるそうです。
卵を産むためだけに栄養を使っているんですね。
そしてオスも、口が退化してエサをとることができないため、
交尾を終えると力尽きて死んでしまうそうです。
なんだかこう聞くと、可哀そうに思えてきますが、
ミノムシたちはこうやって世代をつないでいくんですね。
初夏は、ミノムシの卵が孵化する季節で、
生まれた幼虫がミノを出て、自分で新しいミノを作る時期になるので、
枝にたくさんのミノムシが見られるのです。
こうして新しい世代のミノムシたちは、移動しながらいろいろな葉っぱを食べて大きくなり、
冬になると枝にミノを固定して冬眠に入ります。
栗の花についたミノムシ(チャミノガ)
注意深く観察していると、
ミノの上の部分から上半身を出して、移動したり葉を食べたりする姿が見られるそうです。
皆様もミノムシを見つけたら、観察してみて下さい。
実は日本最大のミノムシ「オオミノガ」は、ここ30年で大きく数を減らしています。
「オオミノガヤドリバエ」という外来種の寄生バエが原因なのですが、
オオミノガが絶滅危惧種に指定されている県もあるそうです。
二十四節気の暦も「小暑(しょうしょ)」に変わって、
暑さも本格的になり、湿度も高いのでムシムシジメジメと不快指数も高くなる頃です。
こんな時期は、ラベンダーの爽やかな香りでリラックスしたいですね。
八ヶ岳ズームラインでは、ラベンダーが咲き始めました。
まだ背の高いラヴァンディン系のラベンダーはこれからになります
車から降りると一面爽やかな香りが広がっていました
ラベンダーの香りには、緊張をほぐす効果があるとされ、
「安眠」「リラックス」「癒し」につながると言われています。
今朝のアナベル街道は、
だいぶ花が白くなってきました
さて、以前にセンターの台所の換気扇(屋外)に鳥が巣を作ったとお伝えしていましたが、
数日前から、換気扇からヒナの声が聞こえるようになり、
今日スタッフが換気扇を覗いてみました。
スタッフが鳥の鳴き声を真似ながら撮影しています(笑)
6羽いるようです♪
この巣は、昨年まではキセキレイが使っていたのですが、
今年はジョウビタキが出入りしていました。
親鳥がエサを運んでくるのを待っています
エサを咥えて巣に戻る親鳥(巣は左側のタンクの上部にあります)
親鳥はこれから大忙しですね。
幼鳥の成長が楽しみです。
午後は天気が少し回復して時折日が差しています。
日差しがあると、気温も上がり蒸し暑く感じます。
販売管理センター 28℃ 15:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 23.3℃ 15:00現在
明日は晴れる時間帯もあるのですが、
その先はしばらく雨が続くような予報になっています。
今日のセンター 13時頃撮影
ハナビラダケ(からまつの小径)
標高1000m以上のカラマツやアカマツの根元や切り株に生えるキノコです
今では人工栽培もされるようになりました