四季の森ニュース
ヤマドリ
- 更新日2022年10月19日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は今季一番の冷え込みになりました。
こけもも平の今朝の1時間ごとの気温を確認すると、7時に1.1℃まで下がっていました。
記録は1時間ごとなので、その間に0℃近くまで下がった可能性もあります。
いよいよ氷点下の冷え込みに近づいてきました。
明朝、更に明後日の朝は今日以上に冷え込む予報ですので、
山荘の水回りの凍結にご注意下さい。
今朝は少し雲が出ていましたが、天気は回復してきていました。
シャッターを押す指もかじかんでしまう気温です。
入笠山方面
深山地区環境保全林
ヤマザクラやシラカバはかなり葉を落としてしまったのですが、
他の木の紅葉はややくすみがあるものの色とりどりです。
樅の木荘バス停のイチョウ
樅の木荘から上の道路沿いのモミジ並木も少しずつ色が変わってきています。
やはり標高の高いところから色づきは進んでいきます。(原村第2ペンションビレッジ入口)
八ヶ岳自然文化園西側入口付近
正面入口付近
村道原村ペンション線
朝から美しい紅葉が見られて気持ちがいいです。
さて、昨日私は休みをいただいておりましたが、
作業中のスタッフが、珍しい鳥を発見したようです。
何の鳥なのかおわかりになりますか?
私も初めて見る鳥で、キジかなと思っていました。
ただキジのメスにしては顔が赤く、地味な印象ではありません。
キジのオスはもう少しカラフルな色なのでこちらも違うようです。
そこで調べたところ、ヤマドリだと判明しました。
ヤマドリは、キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類です。
似ていると思ったら、やはりキジの仲間なんですね。
キジが里の鳥なのに対し、ヤマドリは山の鳥とうことで名付けられているようです。
本州から九州にかけて山地の森に棲み、うっそうと茂った暗い林内にいることが多いそうです。
つまり、見通しのない場所にいて、性質は臆病で警戒心が強いので、
なかなかじっくりと姿を見られる機会は、とても少ない鳥なんだそうです。
こんな間近で撮影できたというのは貴重な事なんです。
ヤマドリは、体が大きく、特にオスは尾が非常に長いことが特徴で、
90cmになるものもいるそうです。
「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながしき夜をひとりかも寝む」
有名な万葉集の柿本人麻呂の歌ですが、
ヤマドリの長いしだり尾が、「ながながし」を導き出す序詞になっています。
山鳥は地上で生活し、木の実、草の種子、ミミズ類、昆虫類などをエサにしています。
オスは鳴くことはほとんどなく、繁殖期になると翼を激しく羽ばたかせ、
オートバイのエンジン音にも似た大きな音を出し、縄張りを主張したり、メスの気をひきます。
ヤマドリは日本の固有種で、南にいくほど体色の赤味が強くなるそうです。
群馬県と秋田県では県の鳥に指定されているヤマドリですが、
1970年頃から減少に向かっており、国のレッドデータブックにはまだ名前は載っていませんが、
絶滅が危惧されるため、研究団体などにより人工的な繁殖も進められているようです。
キジだと思っていた鳥が、実はヤマドリだったという場合もありますので、
キジらしき鳥をみかけたらよく観察してみて下さいね。
県道鉢巻線沿い(センタ―前)のモミジですが、今日もひときわ輝いていました。
モミジの足元にはキノコが生えていました
ミズナラ 同じ木なのに緑色とオレンジ色に分かれています
午前中は雲が出ていましたが、昼頃から快晴になりました。
光が眩しいです。
販売管理センター 14℃ 15:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 10.2℃ 15:20現在
寒暖差が非常に大きくなる時期です。
明日は今朝よりも更に冷え込みそうですので、体調管理にお気をつけ下さい。
今日のセンター 11時半頃撮影
カラマツもいい色になってきました