四季の森ニュース
松ぼっくり
- 更新日2022年12月04日
- カテゴリ四季の森だより
今朝も快晴で寒かったのですが、
気象庁気象データを確認すると、原村の観測地点で氷点下1.9度となっていましたので、
四季の森も-3度ほどだったと思われます。
氷点下になるともちろん寒いのですが、
これで11月下旬並みで、平年よりは暖かいということです。
八ヶ岳 八ヶ岳ブルーの空が美しいです
入笠山方面 こちら側は入笠ブルーというのでしょうか
富士山 薄雲が出て霞んでいます
まるやち湖
今朝は風が強く、気温より寒く感じます
さて、木々の葉が落ちた森ですが、
松かさも強い風を受けて落下する時期で、別荘地内にもたくさん落ちているのを見かけます。
松かさは、「松傘」「松毬」と書き、
「松ぼっくり」と言われることが多いですが、
これは「松陰嚢(まつふぐり)」という言葉が転訛した名前なのだそうです。
漢字では「松毬(まつぼっくり)」と書きますが、
「ちちり」とか「ちちりん」と訓読みされる場合もあります。
「松ぼっくり」は、マツの木の雌しべの先端についた実が成熟した「果実」にあたるもので、
専門的には「球果」「毬果」と呼ばれます。
マツ以外にも、同じ針葉樹の仲間であるヒノキ科やスギ科の樹木も球果をつけますが、
全てを「松ぼっくり」と呼ぶわけではなく、かさが幾重にも重なった様子が見られるものは
「松ぼっくり」と呼ばれるものの、イヌガヤの球果などそう見えないものは
「松ぼっくり」とは呼ばれないことが多いようです。
「松ぼっくり」は、タネを守るサヤのようなもので、
うろこ状になっているカサの裏側には、セロハン状の薄い膜のような種が隠れています。
松ぼっくりは湿った日はカサを閉じ、乾燥すると開く性質があるため、
晴れた乾燥した日になると木の上でカサが開いて種が飛んでいくという仕組みになっています。
松ぼっくりは種類がたくさんあるので、
拾って観察して、何の松ぼっくりなのか調べてみるのも楽しいです。
先日、私が拾った松ぼっくりです
一番右の大きな松ぼっくりはスタッフが自宅から持ってきたものなのですが、
ダイオウショウ(大王松)なのか定かではありませんので推定です。
大きさも全然違っていますし、形も違うので面白いですね。
私が今拾いたいと思っているのは、
ドイツトウヒとヒマラヤスギの松ぼっくりです。
ドイツトウヒ ヒマラヤスギ
※お借りした画像です
今朝、朝市広場のドイツトウヒの周りを観察してみたのですが、
残念ながら松ぼっくりは落ちていませんでした。
松ぼっくりは、加工することで可愛いオブジェにもなります。
事務所のクリスマスツリー(ドイツトウヒ)
開いた松ぼっくりに絵具で色をつけて、カサの先にビーズをボンドで貼り付けたものです。
リースなどにも使われることもありますし、
ご来荘されましたら松ぼっくりを使ってインテリア作品を作ってみてはいかがでしょうか。
また、松ぼっくりは薪ストーブの焚き付けに最適との事。
センターでも松ぼっくりがあれば使っていますが、
松は油分が多いため燃料としては不向きなので、
着火剤にする場合は小さな松ぼっくりがいいようです。
フルーツにパイナップル(pineapple)がありますが、
パインとは英語でマツの事で、パイナップルは元々「松ぼっくり」を指す言葉でした。
のちに熱帯地方原産の果実に使われるようになり、
果物の美味しさが広がると同時にそれがすっかり定着してしまったそうです。
今日は蓼科へ出向きました。
蓼科湖
オオバン
蓼科湖から見る八ヶ岳
八ヶ岳(天狗岳~編笠山) 芹ケ沢付近で撮影
赤岳が見えます
画像の通り昼前から急に雲が広がってきました。
日が差さなくなったので、気温は昼前から横ばいです。
販売管理センター 8℃ 16:10現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 3.8℃ 16:10現在
今日のこけもも平の最高気温は7.4度(11時)でした。
午後は少しずつ雲は少なくなって、夕焼けが見られました。
ということは、明朝も厳しい寒さとなりそうです。
今日のセンター 12時半頃撮影
四季桜