四季の森ニュース
エナガ
- 更新日2023年02月24日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は薄曇りで、日差しはわずかでしたが、
あまり冷え込まず、風もなかったので暖かく感じました。
こけもも平の最低気温は-4.2度(3時)でした。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
南アルプス方面
富士山は雲があり見えませんでした
まるやち湖
朝は寒くても日中はプラスの気温になるので、湖面の氷も少しずつ解けています
空には飛行機雲(村道原村ペンション線)
さて一昨日のことになりますが、
バードフィーダーにやってくる鳥を撮影していると、少し赤味を帯びた羽の鳥がいました。
左の柱の影から顔を出しています
そこへもう一羽やってきました
エナガです!
今までバードフィーダーに来ることがなかったので、ヒマワリの種は好まないと思っていました。
昨冬はたまたま林の中でエナガを撮影できたため、ニュースでご紹介できたのですが、
今シーズンも見掛けてはいたものの、とにかくじっとしていない鳥なので、
なかなかうまく撮影ができず、ニュースにアップすることができませんでした。
ですので、突然の来訪に感激です。
コガラがだいたい11g前後なのに対し、
6~8gと鳥の中でも最小グループに属しているエナガですが、
名前の通りの長い尾が体の半分を占め、羽もフワフワと膨らんでいるので、
体重より大きく見えます。
エナガは、渡りをしない留鳥で、九州以北に4種の亜種が分布し、平地から山地の林に棲息しています。
一番知られているのは北海道のシマエナガですよね。
白いぬいぐるみのような姿は、一度は肉眼で見てみたい野鳥のひとつです。
本州はエナガ、四国・九州はキュウシュウエナガ、長崎県対馬にはチョウセンエナガがいるそうです。
エナガは20~30羽の群れで林内を移動しながら、主にアブラムシなどの小昆虫を食べていますが、
樹液を吸ったり、時には木の実や草の実も食べるようです。
秋冬になると、カラ類と混群をつくって生活し、
繁殖に失敗したツガイや単身のオスなどが、他の鳥の子育てヘルパーをすることもあるのだとか。
野鳥たちは協力して冬を乗り越えるんですね。
また、エナガは他の鳥に先駆けて繁殖を行い、
コケをクモの糸やガ類のマユの糸を利用して接着し、直径20cmほどの丸い袋状の巣を作ります。
その巣の中には大量の鳥の羽毛が入れられ、
ある調査によると2900枚もの羽が使われていたそうです。
巣に使う羽は、猛禽類の犠牲になった野鳥の羽や水鳥が落としていった羽などが使われるのだとか。
こうして、様々なものを利用して巧みに巣作りをするため、
エナガは「巧婦鳥(たくみどり)」とも呼ばれています。
またエサ台に来て可愛い姿が撮影できたら嬉しいです。
今日のバードフィーダーは、
午前中閑古鳥が鳴いていましたが、午後は賑やかになっています。
定番のカワラヒワ、シジュウカラ、コガラも来ましたが、
アトリが集団でやってきました
アトリは23gほどと大きいので4羽いるとかなり手狭です(笑)
でも冬鳥なので、もうすぐ見られなくなってしまいます。
頭頂部の毛が黒っぽいのがオスですが、春先になると更に黒くなるようです。
警戒するとこのように毛が立ってモヒカン頭になります(笑)
さて、昼過ぎから雪が降り始めました。
降り始めはみぞれという予報もあったのですが、雪が降っています。
販売管理センター 5℃ 13:50現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 1.0℃ 13:50現在
午後は天気が悪化したので急激に気温が下がってきました。
降る量は少ない予報ですが、夕方まで続くようなので積もる可能性もあります。
気象学的な区分では、2月はまだ冬ですから雪というのも仕方ありませんね。
今日のセンター 13時過撮影
一昨日の夜のはじめ
西の空に明るく輝く木星と金星に月が接近していました
(手ブレしています)