四季の森ニュース
トチの実
- 更新日2023年09月12日
- カテゴリ四季の森だより
今朝も雲が広がっていましたが、徐々に雲は消えつつありました。
ただ大気の状態が不安定なので、
山が見えたと思ってもすぐに隠れてしまうような状態です。
八ケ岳方面 山にかかっている雲ではなく、手前に浮かんでいる雲です
入笠山方面 こちらもすぐそこに浮かんでいる雲で山が見えません
ノアザミが綺麗に咲いていました
まるやち湖 雲が消え八ヶ岳が見えるようになりました
今日の別荘地内です。
からまつ平A・B区画
エゴノキの果実
サワフタギの果実
しらかば平V区画
ヤマボウシの果実
ノブドウ 少し色づいてきました
こけもも平1・3区画
ヤマブドウ
カンボクの果実
実りの秋で、別荘地内でもいろいろな樹木の果実が見られます。
センター向かいの駐車場では、
トチノキに果実ができていました
トチ餅やトチの実煎餅など、お土産でよく目にすると思いますが、
お菓子の原料になるのがトチの実です。
画像でもわかりますが、果皮が非常に厚いのが特徴で、
熟すと果皮が3つに裂け、栗のような光沢ある種子が1~2個出てきます。
栗に似ているので食べられそうにも思えるのですが、苦味が強くアクを抜かないと食用にはなりません。
トチの実 ※お借りした画像です
トチの実は、縄文時代から食用にされてきました。
水田を持たない山村では大事な食糧源で、1本の木からの収穫量も多く、
デンプン質も豊富で、天日乾燥させると10年以上も保存ができるそうです。
ただ、水さらし法や加熱法、その両者を併用する方法でアクを抜く必要があり、
アク抜きには半月以上の日数がかかります。
トチノキは漢字で「栃の木」と書きますが、名前の通り栃木県の県木で、日本の固有種です。
セイヨウトチノキ(マロニエ)もトチノキによく似ていますが、果皮にトゲがあるのが特徴です。
トチノキの名前の由来は諸説ありますが、
「十」(ト)、「千」(チ)を表し、果実がたくさんなることから名付けられたというのが一説です。
トチノキは実がなるまでに三代かかるとも言われ、
「トチを刈る馬鹿、植える馬鹿」ということわざもあるようです。
いざという時に食料になるトチを刈るのも、
自分の代で実らないトチノキを植えるのも馬鹿だという意味です。
撮影した木も数十年かかって実るようになったと思うと、なんだかとても貴重に感じますね。
旧森林軌道駐車場にありますので、どうぞご覧下さい。
今日も昼頃から雲が増えましたが、大きな天気の崩れはありません。
ただ天気は不安定なので急に雨が降り出すこともあります。
いつになったら安定した晴れになるでしょうか。
こけもも平(標高1500m)観測データ 24.0℃ 13:00現在
気温は、今日の最高気温になります。
今日のセンター 13時頃撮影
昼頃、ヘリコプターが八ヶ岳方面へ向かって飛んでいました
何かあったんでしょうか