四季の森ニュース
ヤマブドウ
- 更新日2023年09月25日
- カテゴリ四季の森だより
今日も秋晴れです。
秋らしい高い雲が広がっていましたが、日差しを遮るものではないので、
柔らかな日差しが注いでいます。
今朝は一段と冷え込み、
長野県の野辺山高原では2.6度を記録し、全国1番の冷え込みになりました。
霜が降りるような気温ですね。
四季の森こけもも平の最低気温は、5.7度(6時)でした。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面 手前の田んぼは昨日稲刈りが行われました
今朝は富士山もよく見えました
北アルプスもよく見えていたのですが、
昨日の夕焼けに染まった北アルプスが美しかったのでご覧下さい。
北アルプスをアップしてみました
西穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、大キレット、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳、北鎌尾根
空気が澄んでいるのでくっきり見えますね
さて、実りの秋で周辺ではいろいろな実を見ることができます。
栗 もう少すると収穫の時期です
柿も薄っすら色づいてきました
西洋クルミ
イチイの実
子供の頃よく食べた記憶がありますが、
調べてみますと、赤い仮種皮は甘く食べられるものの、
中の種子はタキシンという毒があるので、噛んだり飲み込んだりしてはいけないようです。
間違って食べてしまい、中毒をおこす事故も多いようなのでお気をつけ下さい。
四季の森でもいろいろな実が見られますが、
今頃よく目にするのがヤマブドウです。
ヤマブドウは日本に自生する野生種の代表格です。
他の樹にからみつくツル性の落葉樹で、雌雄異株で雌株にだけ果実をつけます。
ヤマブドウの実は、1粒が8ミリ程度ととても小さいのですが、種はとても大きいのが特徴です。
果実は、酸味があるものの生食ができるほか、ジャムやジュース、ワインの醸造にも使われます。
ツルにも高い利用価値があり、ゴムのような伸縮性があるため
その特性を生かして樹皮をなめしてカゴなどが作られます。
栄養価が高いというのも特徴で、もともとぶどうにはポリフェノールが多いですが、
ヤマブドウは一般的なブドウに比べ8倍含有量があるとも言われています。
また強い抗酸化力でアンチエイジング効果が期待できるとされている
プロシアニジンの量が多いというのもヤマブドウの特徴です。
こちらの房では天然の干しブドウになっている部分も見られますね
1度霜にあたると、渋みや酸味が抜けて甘くなるそうです。
10月初旬になるとこんな美しい紅葉も見られるヤマブドウです ※2021年秋撮影
一般的なぶどうは2年ほどで実をつけますが、ヤマブドウは実るまでに6年もかかると言われています。
今では栽培されていることも多いのですが、
天然のヤマブドウの実を採取するのは簡単ではありません。
撮影したヤマブドウも非常に高い場所にあるため採取は困難です。
山荘で実っているという方は是非ジャムなどに加工してみてはいかがでしょうか。
午後も秋晴れで爽やかな本日でした。
こけもも平(標高1500m)観測データ 19.4℃ 13:00現在
明日は湿った空気の影響で曇りがちになり再び暑さが戻ってくるようです。
体調管理にお気をつけ下さい。
今日のセンター 16時半頃撮影
昨日の月
中秋の名月は29日です