四季の森ニュース
ホザキヤドリギ
- 更新日2023年12月25日
- カテゴリ四季の森だより
今朝はスッキリと晴れていて、太陽の光が一段と美しく感じられました。
昨日がスッキリしない天候だったからかもしれません。
気温は昨日の朝よりは冷え込んで、こけもも平では-7.9度(6時30分)でした。
入笠山方面
富士山 今朝は笠をかぶっています
今朝の八ケ岳 深山地区環境保全林付近から撮影しました
南アルプス
さて、今朝は深山地区環境保全林付近で八ヶ岳と南アルプスを撮影したのですが、
車を走らせていると、
シラカバに、何やら黄色い実がついているのを見つけました
こんな時期にシラカバに実がなるはずはないと思ってよく観察してみても、
樹皮は違っていますが枝はシラカバから生えているように見えたので、
出社してから調べてみますと、ホザキヤドリギだと判明しました。
ヤドリギといいますと、
アカミヤドリギ(富士見町立沢地区で撮影)
こうして丸く寄生しているものはよく目にしますが、房になっているのは初めて見ました
穂状に花をつけるのでホザキヤドリギ(穂咲宿木)という名前が付けられています。
ヤドリギの中では、最も寒冷地に適応した品種だということですが、
APG(被子植物系統)では、オオバヤドリギ科に分類され、
普通のヤドリギやアカミヤドリギは、ビャクダン科とされていますので、
同じ仲間というよりは近縁種といった感じになるかと思います。
ミズナラやブナ、ハンノキ、クリ、シラカバなどの広葉樹の樹上に寄生するのは同じですが、
冬になると葉を落としてしまうので、遠目では存在になかなか気づくことが難しくなります。
ただ、近づいてみると、実が黄色くぶどうの房のように垂れ下がっており
意外と目立つので見つけられます。
ホザキヤドリギ科の仲間には、
暖地の常緑樹に寄生するオオバヤドリギや、ヒノキバヤドリギがありますが、
四季の森周辺で見られるのは、ホザキヤドリギだけということになります。
個体数が少なく、岩手県や新潟県では希少な種類とされているようです。
今日はクリスマスということで
ヤドリギが見つけられたのかもしれませんね。
ホザキヤドリギの近くでは、
ノスリが日光浴をしていました。
はじめは、これもヤドリギかと思って撮影したらノスリでした(笑)
寒いので身体を温めているのでしょうね。
今朝のまるやち湖は
全面結氷しています
雲が少し増える時間があったものの、日中は気持ちよく晴れていましたが、
風があったせいか、気温は昨日よりは上がりませんでした。
こけもも平(標高1500m)観測データ 0.8℃ 14:40現在
晴れているので明朝も厳しい冷え込みになりそうですが、
日中は今日よりは暖かくなりそうです。
暖かくなってほしいです(笑)
今日のセンター 13時過撮影
霜で押し上げられた石が元にもどって穴になりました
霜の力ってすごいですね