四季の森ニュース
新緑の色
- 更新日2024年05月08日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は青空も出て晴れていましたが、
山には雲がかかっていて、変わりやすそうな空模様です。
気温はそれほど寒くなく、少しひんやりする程度でした。
八ヶ岳 雲が多めです
入笠山方面 こちらにも雲がありました
富士山、北アルプスは雲で全く見えませんでした
まるやち湖 日が差しているので緑が輝いて見えます
クルミの花穂も出てきました
ペンションビレッジ内ではウワミズザクラが見頃になっていました
小花が集まってブラシのような花序が特徴です
ウワミズザクラは、英名で「Japanese bird cherry」です
さて、昨日の雨で今日は一段と森の新緑が美しく見えます。
山肌の緑のパッチワーク(茅野市芹ケ沢地区で撮影)
この時期は、こうした緑のグラデーションが楽しみのひとつです
季節の移ろいが豊かな日本では、昔から文化や生活に基づいた独特の色彩がありますね。
「新緑の色」にはどんな種類があるのか、代表的なものをご紹介します。
①柳葉色(やなぎはいろ)
文字の通り柳の葉の色です。美しいですよね。
万葉集にうたわれるほど日本で長く親しまれている柳ですが、
印象派の画家モネが好んだことでも有名です。
春の芽吹いたばかりの柳の色を指す「浅緑」という言葉もあるそうです。
茅野市運動公園には大きなシダレヤナギがあって、芽吹きの時期に通ると目を引くような美しい色です。
②若緑(わかみどり)
松の新芽を指す言葉です。
昔の人々にとって、松の新芽も特別な存在だったんでしょうね。
松の枝先から伸びる新芽を「松の芯」と呼ぶそうです。
棒状の松の芯は天に向かって伸びていき、やがて緑になり、やがて葉へ変わっていきます。
アカマツの松の芯
③若苗色(わかなえいろ)
田植えの時期の若い苗の色のことです。
若苗色は初夏の色として平安時代から使われていて、「源氏物語」にも登場するそうです。
まだ周辺の水田では田植えが行われていないので、これから楽しめますね。
④萌黄色(もえぎいろ)
早春に萌え出ずる新緑を指す言葉です。
まだ緑になりきる前の黄色がかった緑色のことで、若々しく、希望を感じさせてくれる色ですね。
平安貴族の間でも圧倒的な人気のあった色で、「枕草子」にも登場します。
⑤萌葱色(もえぎいろ)
④と同じ読み方ですが、字が変わり、漢字の通り青葱の緑色を指します。
萌黄色よりくっきりとした青が特徴です。
萌葱色は、歌舞伎の定式幕の色になっているんですよ。
定式幕は「黒・柿・萌葱」の三色からなっています。
新緑の色といえるものはまだまだあるので、またご紹介させていただきますね。
今日はこうした美しい緑色を感じられる日でした。
センター入口付近の新緑
モミジの花 だいぶ咲いてきました
ミツバツツジとヤマツツジ
ヤマツツジも咲き始めました
ズミ
八ヶ岳自然文化園でも咲き始めていましたので、センターのズミも明日には開花しそうです
フキノトウの花
昼頃から青空も見えているのに雨が降ってきました。
午後は雨が降ったり止んだり、不安定な天気が続いています。
こけもも平(標高1500m)観測データ 13.4℃ 11:00現在
午後になり急に気温が下がってきました。
明日は晴れの予報ですが、朝は冷え込みそうです。
寒暖差が身体に堪えますね。お気をつけ下さい。
今日のセンター 13時過撮影 雨が降っています
エサ台には来ないジョウビタキが水浴びにやってきました(ピンボケですみません)
なんだかお風呂に入ってくつろいでいるようですね(笑)