四季の森ニュース
沙羅双樹
- 更新日2024年06月30日
- カテゴリ四季の森だより
今日は朝から雨が降りそうな空模様です。
雲が低く垂れこめて、薄暗くなっています。
気温は、曇りの割には暖かいですが、
日中は気温が上がらないので、蒸し暑い感じはありません。
入笠山方面 今日は周辺の山の眺望は全くなく、ところどころ霧が発生していました
まるやち湖
ウツギ
ヤマアジサイ
アジサイが咲き始め、色鮮やかになってきました
アナベル街道は、白い花が増えてきました
さて、センターの道向かいにある旧森林軌道見学者駐車場では、シャラノキが咲き始めました。
シャラノキ(ナツツバキ)
5月の緑化フェアでプレゼントした苗木はこの木になります。
正式名称はナツツバキで、
夏にツバキのような花を咲かせることから名付けられています。
平家物語の冒頭に
「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」という一文があります。
この平家物語に詠まれた沙羅双樹は、ナツツバキの事ではないかと言われています。
お釈迦様が入滅する際に、
沙羅の木が東西南北の四方にそれぞれ2本あったことから「沙羅双樹」と呼ばれるようになりました。
ちなみに、沙羅双樹は、無優樹(むゆうじゅ)や印度菩提樹とともに、仏教の三大聖木となっています。
無優樹は誕生の時、菩提樹は悟りの時、沙羅双樹は入滅の時、
それぞれお釈迦様のそばにあった木だとされています。
現地(インド)の沙羅双樹の木はとても固く、寺院などの建築資材に使われる他、
樹液は絆創膏の原料としても使われているそうです。
また、花はジャスミンのような香りがして、
白やクリーム色の花びらがフリルのようになった可愛らしい花です。
日本では栽培が難しいため、見られる場所はとても少なく、
新宿御苑や滋賀県草津市の「水生植物園みずの森」などで見ることができるそうです。
仏教が日本に伝来した当時は、沙羅双樹という木が日本に存在しなかったため、
葉の形が似ているナツツバキを沙羅の木と呼び、
平家物語に登場する沙羅双樹が、ナツツバキの事だと言われているのです。
シャラノキは朝に開花した花が夕方には落ちてしまう1日花です。
平家物語の一文は、花が散っていく姿に、人生の儚さを重ね合わせていたのではないかと言われています。
茶花としても人気があるナツツバキです。
1日で散ってしまう儚さが、侘び寂びに通じるのでしょうか。
別荘地内のあちこちで見ることができます。
今日のエサ台にはリスは現れませんでした。
昨日近づきすぎたのかもしれませんね。
キセキレイは朝から登場しています(笑)
こちらはいつもリスを威嚇しているオスかもしれません。
リスはいませんが、屋根にとまったり車両の上にとまったり、警戒を怠りません。
地面にはエサを運ぶメスの姿もありました。
子育てが忙しそうです。
午前中のうちから雨が降っていますが、
ほとんど傘をささずにすむくらいの降りです。
こけもも平(標高1500m)観測データ 18.8℃ 14:20現在
明日は1日雨予報です。
梅雨時期なので仕方ありませんね。
今日のセンター 13時過撮影
栗の葉にも(クリハイボフシ)
トチノキの葉にも虫こぶがありました