四季の森ニュース
奈良井宿と赤沢森林鉄道の旅
- 更新日2025年08月22日
- カテゴリオーナー様へ
先日8月19日、オーナー様バスツアー「奈良井宿と赤沢森林鉄道の旅」を開催し、
計52名、うち四季の森からは16名のオーナー様にご参加いただきました。
この日はお天気に恵まれ、朝から気持ちの良い快晴が広がり、
一日中夏の旅行日和が続きました。
↑諏訪湖SA(下り線)の展望デッキより。
四季の森から高速道路に乗るまでの村道でも、八ヶ岳、霧ヶ峰、北・南アルプスの山々が
霞みがかることなくはっきりと見えました。
↑塩尻インターで高速を降り、国道19号を木曽方面へ。
桔梗が原ではワイン用のぶどう畑が広がります。
国道沿いのフルーツ農園では、袋のかかったぶどうの房や、りんごが色づいてきている様子が見られました。
↑流れる車窓の風景を、バスガイドさんの解説とともに楽しみました。
とても聞きやすい語り口で、土地の歴史や逸話だけでなく
ご自身の経験やおすすめのお土産等もお話しいただき、旅がより一層楽しくなりました。
↑奈良井宿に到着。駐車場からメインストリートへ向かって線路を潜って歩きます。
↑お盆が終わって平日だったこともあり、人混みはなく「奈良井千件」とうたわれた宿場の街並みを
ゆっくりと堪能できました。午前中、広い通りは半分建物の日陰になっていて歩きやすかったです。
※小さい写真はクリックで拡大できます。
奈良井宿近く、平沢地区は中山道随一の漆器の生産地です。
平沢で生産された木曽漆器は国道沿いのお店をはじめ、奈良井宿にも多くのお店があります。
毎年6月頃には漆器まつりも開催されるそうです。
漆器のほかにも、ミネバリの木を使ったお六櫛(おろくぐし)や、
蘭桧笠(あららぎひのきがさ)などの見事な工芸品をたくさん見ることができました。
↑鎮神社 おとなりの資料館は残念ながら休館日でした・・・
↑マップやガイドさんの解説にもあった大宝寺のマリア地蔵。境内のお墓脇にあります。
※小さい写真はクリックで拡大できます。
↑奈良井川にかかる「木曽の大橋」は、総檜造りの太鼓橋です。平成3年に完成しました。
国道からもバッチリ見えます。
↑車窓から見える木造の校舎。ガイドさんのお話によると、
「楢川小中学校」では、給食の食器に特産の木曽漆器を使用しているのだそう。
生徒数の多くない学校ですが、1セット2万円ほどするものだそうです!
使い込んでゆくと味が出る木曽漆器。
程度によるそうですが、欠けたりしても工房で修復してもらうことができ、長く愛用できます。
奈良井宿散策の後は昼食を頂くお店へ。
道中は鳥居峠や御嶽山、木曽義仲の逸話等を聞きながら上松町の「坂下屋」さんへ向かいます。
↑国道からの分岐で休養林の看板を発見。
↑坂下屋さんでの昼食風景。御膳ランチを頂きました。
再びバスに乗り、少しすると道幅も狭まり山道になってきました。
↑道のすぐ脇を流れる道川。ダイナミックな渓谷を見ることができます。
↑赤澤自然休養林の駐車場を降りると「御神木奉曳車」か目に入ります。
20年に一度の伊勢神宮遷宮の際、御神体を収める「御樋代(みひしろ)」という器には、
赤沢自然休養林の木曽檜が使われています。
この用材は「御神木」と称され、「御杣始祭(みそまはじめさい)」という儀式が執り行なわれてきました。
ちょうど今年の6月、この儀式が執り行われ、ニュースでも様子が報じられていました。
御神木には樹齢300年以上の二つ並んだ木曽檜を選定するそうです。
この御神木は、すぐに使用するのではなく、この後浸水や乾燥、削り出しなど、何年もかけて
遷宮に使用されていくのだそうです。
↑森林鉄道の切符はなんと木の板! 木の良い香りがします。日付印もあり記念になりまね。
↑始発駅の乗り場には「理髪車」と書かれた車両が!本当に床屋さんだったそうです。
奥には蒸気機関車の「ボールドウィン号」も見えます。
※小さい写真はクリックで拡大できます。
いよいよ列車の出発です!
※小さい写真はクリックで拡大できます。
↑程よい速度で曲がりくねった線路を進んでゆきます。10分ちょっとで終点の丸山渡へつきました。
折り返しの列車で戻ることもできますが川添いのコースを歩いて戻ることに。
↑いくつかある散策道の中でも「ふれあいの道コース」は川と線路に並行した遊歩道になっており、
片道約1.5キロ、30分かからず歩けます。
↑先程通ってきた線路や橋脚の様子もよく見えます。
↑散策道から少し脇に入ると、御神木の伐採跡地も見ることができます。
少しわかりにくいですが、切り株がいくつかあるのがわかりますでしょうか。
↑森林浴を楽しみながら「木曽五木」を探します。
赤沢自然休養林は、日本三大美林の一つで、樹齢300年以上の天然木曽檜が林立していますが、
原生林ではありません。1600年代の半ば、当時の尾張藩が森林保護政策として
「停止木制度(ちょうじぼくせいど)」を設け、ヒノキ、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキの伐採を禁止したそうです。
この5つが「木曽五木」と呼ばれ、現在は木曽谷の名産品となっています。
↑自然更新してゆく木々と大きなアカヤマドリダケ。なんと食べられるそうです・・・!
※小さい写真はクリックで拡大できます。
↑川の表情も歩くごとかわってゆきます。
午後は少し気温が高めとなりましたがさすが休養林、木陰が気持ちよく歩いて汗をかいても爽やかな心地です。
ひとしきり散策と森林浴を終え国道19号を戻ります。
↑直売所の建物はとても大きく素敵なホールのような内装です。
↑漆器の資料展示や、長野オリンピックのメダルの土台に使われた木曽漆器の工程を見ることができます。
↑県内全域の工芸品を紹介した展示もあり見ごたえ抜群。
奈良井宿で見たお六櫛(おろくぐし)や、蘭桧笠(あららぎひのきがさ)もありました!
↑高速に乗り諏訪湖SAで休憩。岡谷JCT付近も大きく渋滞することなくスムーズでした。
↑無事四季の森へ戻ってきました。
到着後管理事務所の前で記念撮影。(四季の森の参加の皆さん)
参加されたオーナー様、お疲れ様でした。
来年のバスツアーはまだコースは未定ですが、また皆様のご参加お待ちしております!