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2022.04.04

#人々の生活と知恵

別荘住民と観葉植物 〜その1〜

今回、別荘地での暮らしに関してふと思った話をしてみる。

「林ラボ山荘」に住めるようになった4月3日の夜、早速湯船に浸かってぼーっとしていた。
ぼーっとしてると、あることに気づいた。

「あれ...観葉植物で飾り立てたい欲が湧かない…」


そう、私は室内に緑を置くことが拠点完成のための最後の一手だと思っている。
しかし、部屋の環境をある程度整え終わった後、その欲が一切わかなかった。


よく考えると、この自然に囲まれた山荘の窓に目をやるとすぐに緑が目に入る(今は白だが)ので、敢えて屋内に緑を引き込む必要などない気がする。

そういえば、農家の親戚の家にも、山間地域の限界集落にある家にも、お世話になった猟師の家にもいずれも観葉植物など置いていなかった気がする。

もしや、観葉植物は都市化とともに生まれた産物なのか…?

いや、でも、よく絵本や童話の挿絵で目にする「森の奥に暮らす魔女の家」には、たくさん怪しい植物が描かれていたではないか。
いや、、、でもそれは薬草やハーブであって、「観葉植物」ではなく「有用植物」な気がする。

もしかすると、都市化と観葉植物は相関関係があるのかもしれない。
 
 それならば、立地でいうと山に囲まれた自然豊かな場所だが、
入居する人の特性が主に「かつて都市に住んでいた人 (定住の場合) 」である別荘地にはいくつか可能性がある気がしてきた。

 ① やはり自然豊かなので屋内に緑を引き込む必要を感じない。
 ② 趣味嗜好が都市に完全に染められいるので、自然豊かな立地にある住居空間にも緑をもってくる。
 ③ そもそも都市にある住居にも観葉植物を必要としない。
 ④ 別に都市化と観葉植物に相関関係はない。


①と③と④はとりあえず今回は置いておいて、
②の場合はちょっとだけ面白いと思った。
 
 
というのも、別荘地は自然に囲まれた立地であるにも関わらず、案外、自然に関与するアクティビティが少ないと思っていた。

そもそも別荘地に定住するなんて物好きは少数派であるし、
獣の数がただでさえ多いのに景観保護の観点から防護柵設置が禁止されていたりするうえ、
別荘地は猟区ではないことが多いので畑をしてもすぐ獣にやられるし、
標高が高いので育てられる品種も限られているし、、、、、、
様々な理由がある。
 
しかし、都市に思考を染め上げられた人々が、屋内にも緑を引き込む等の都市の理想をこちらにも反映させれば、
畑をやる、狩猟採集をする、里山として森林を日常的に管理する、、、と比べると微々たるものかもしれないが、
屋内環境の(細菌・真菌のレベルの)生態系は、案外良いものになっているのかもしれない。
 
というのは理想論でしかなく、想像に過ぎないし、細菌・真菌レベルの生態系の調査のノウハウすら全くない。
だがまずは、上記の①②③のパターンがそもそも生まれてるのかどうか出会った別荘定住者にきいてみようと思う。
 
続く。