別荘の解剖図鑑〜東大院生の蓼科山荘滞在記〜 BLOG
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2022.04.02
#蓼科の暮らし日記
山荘生活のはじまり 〜標高1750m「林ラボ山荘」の紹介〜
※はじめに※
東京大学 工学系研究科 建築学専攻 修士課程の大桐佳奈と申します。
今年の4月に東京大学 生産技術研究所 林憲吾研究室が蓼科にサテライトラボを開設いたしました。
記事は数十個あるのですが、記事が尽きるまでは一つずつ、朝8時にアップする予定です。
なので現在は秋ですが、まず春の物語からはじまります。
個人的な日記よりは、亜高山帯の植物や、人間と動物の攻防戦、山暮らしの知恵などをフィールド調査をもとに綴った記事が多めです。
お家はチェーンソーで掘ったフクロウが目印です。
そして、「こんな山菜も採れたよ。」「うちの近くにはカモシカいるよ。」「そこにはは集成材より杉板使った方がいいよ。」などのアドバイスや意見、おもしろ情報、議論、、、が飛び交えばいいなと思っております。
コメント欄は今後実装予定なので、わくわくしながらコメントお待ちしております。
※ 当ブログでは基本的に「である」調です。これにて「です・ます」調は終了です。
※ 記事を書いた日付の順番に更新するわけではないので悪しからず。
山荘生活のはじまり
4月2日、東京では確かに春の気候だった。
早朝に出発し街中の桜を見ながらバスに揺られてやってきたのは、長野県茅野市。
標高780m程度の市街地にある「中央道茅野駅」で下車し、軽トラに乗り換えさらに上昇する。
麓のバス停から1000mほど車で登る。約40分。
地面も樹木も白い。
その白い世界は、白樺林が美しい蓼科高原別荘地、その標高1750mの地点での山荘 (以下「林ラボ山荘」と呼ぶ。) での生活が始まったことを感じさせた。
シラカバ・コメツガ・シラビソなど亜高山帯の樹木が生い茂る。木の間から漏れる日差しが美しい。
しかし「林ラボ山荘」の裏庭の樹木には鹿の食痕が多くて驚く。
二日間は床材の塗装、家具の配置など居住環境を整える作業に費やした(1)。
一纏めに袋に入れられていた、前オーナーが残していったセンスあるガラクタたちの埃を拭き取り棚に並べ、持ってきた本を飾る。
前オーナーはアジアの土産物を多く所持。林研との運命を少しだけ感じる。
東京の家から厳選して持ってきた本。本棚を見せるのは少々恥ずかしい。
初めて見るタイプの窓のフック。ログハウスでよく用いられるのか?名前を知りたい。
間取りと初期家具配置のメモ。「coming soon」が4つある。
「林ラボ山荘」はまだまだ変化していく予定。
その拡張と変化こそ別荘地の醍醐味だと思う。
変化するごとに記録していくので乞うご期待。
本日は不在だったが、少し覗かせていただいた暮らしの達人"若松さん"の別荘地の改造具合はとても良かった。
後日また伺う予定。
それと、前オーナーの遺した所有物が部屋の中のかなりの割合を占めているのも、過去の記憶が家に残っている感じがして中々良い。
[注釈]
(1)
一日目はまだ床の塗装及び家具の配置が終わっておらず、まだその山荘には住める環境ではなかった。
しかもちょうど前日の4月1日に車の免許を取得したため、自動車保険の適用が明日からでありその日は運転できなかった。
と言うわけで、4月2日は軽トラで迎えにきてくれた、蓼科別荘地で管理・運営・企画・経営...とにかくなんでもこなし、自身も別荘地に住み、別荘での暮らしに熱い情熱を持つ"原さん"のお宅に宿泊した。
原さん宅も、八ヶ岳山麓にある別荘地にあり、森の別荘暮らしの溢れんばかりの良さを伝えてくれた。
隣家への騒音を気にしなくていいので就寝前にグランドピアノを弾き就寝する。
朝、窓に目をやると壮大な南アルプスの眺望がみえ、コーヒーを飲みながらバルコニーで一服する。
こんな風に、家に招いた多くの人を別荘暮らしの虜にしてきたのだろう。原さんはやはりやり手である。。。
「林ラボ山荘」に住み出したのは、4月3日から。