LIFE

2021.09.16

#セカンドハウスで広がる世界

ボヘミアン・ラプソディ~アンサンブルのお誘い

セカンドハウスでのアンサンブルの楽しみについては、前回の記事「セカンドハウスとグランドピアノ」でも少し取り上げました。
 

セカンドハウスとグランドピアノ

ピアノはその音域の広さや表現力の高さなどから「楽器の王様」とも言われています。

ですがベートーベンの交響曲ですらピアノ1台で演奏することが可能(フランスの天才ピアニスト、カツァリスの超人的な演奏がYouTubeに落ちていますので興味のある方はどうぞ)であるが故に、幼少期からのピアノ学習者は、ほかの楽器経験者と少し異なる音楽体験をたどることになります。
どの楽器でも練習は基本的に一人ですが、ほかの楽器の場合は、練習の成果発表に至る過程において、他の楽器奏者との演奏の機会が必然的に多くあるため、アンサンブルには子供の頃から自然と親しむこととなります。
 
これがピアノの場合には、「練習から発表会に至るまで徹頭徹尾ソロ演奏」ということがほとんどで、自分の演奏を聞いてくれる人は家族と先生のみ、演奏中に他人の音を聴くこともありません。
「ほかの人と一緒に音を紡ぐ」という楽器演奏の最も大きな喜びを知らないまま子供時代を過ごすのです。

つまるところ、子供のピアノ学習者は音楽的にはとっても孤独な存在なのです。

小学校高学年になると、友達と遊んだほうがよほど楽しいということにも気がつき、一部の例外を除いて、中学校くらいまでの間にせっかく練習してきたピアノから、(多くの人は永遠に)離れてしまうのです。

昭和の時代にあれだけたくさんいたピアノ学習者ですが、大人の趣味として今でも楽しんでいる人はごくわずかのように思います。

練習環境云々以前の問題として、実はこの幼少期のトラウマ? みたいなものが実は大きいのではないかと考えています。
 

前回の記事ではこれら元ピアノ学習者の皆さんに、「ピアノの練習を再開して、セカンドハウスにピアノを持ち込み、ピアノというすばらしい楽器をもう一度大人の趣味として楽しんでみてはいかがでしょうか? そして他者とのアンサンブルもぜひ味わってみてください。」というようなお話をしました。

文章だけではあまり伝わらないような気がしますので、今日はタイトルにあるボヘミアン・ラプソディの素敵なアンサンブル動画2本をご紹介します。
 
原曲は言わずと知れたQUEENの名曲中の名曲、ロック音楽の金字塔です。

ご存じない方に解説しますと、
「幻想的かつ不安な歌詞を持つアカペラから始まり、美しいピアノ伴奏が始まると冒頭に衝撃の告白が・・・」

すみません。この話をしだすときりがなくなりますので止めます。

まずはBrooklyn Duoの演奏をどうぞ。
 
YouTube出身のチェロとピアノの有名な夫婦デュオによるものです(この演奏は6人編成)。
これまでにCDを何枚も出したり海外公演もこなすなど、すでにご存じの方も多いと思います。

この曲のアレンジは特に美しく、セカンドハウスで演奏するなら本物より断然こちらが良いのではないでしょうか?
(そもそも本物は再現演奏不能ですから比べるまでもない話ですが・・・)。
このほか、美しい建物で二人が演奏する素敵な動画がチャンネル内にたくさんあります。
よろしければご自身のセカンドハウスをイメージしながらご覧ください。
 
「アンサンブルのお誘い」というテーマにぴったりのデュオだと思いましたので取り上げてみました。

ん?・・・

「こんなに楽器が上手くて仲の良い夫婦がそうそういるか!!!(怒)」

・・・聞こえなかったことにして次いきます。

ピアノではありませんが、Melodica Menの演奏です。

 
白状します。わたし、鍵盤ハーモニカを完全に舐めていました。

あの、小学校の時の、楽器とも言えないようなおもちゃみたいなものから、これだけのハーモニーと表現力が得られるとは・・・
ただただ「驚愕」の一言に尽きます。

調べてみれば、二人ともれっきとしたプロのクラシック奏者(吹奏楽)でした。
それはそうだよね。という感じです。

それにしてもこのビブラート! プロの底力をまざまざと見せつけられます。
同チャンネル内にはスーパーマリオやスターウォーズのテーマ曲、TOTOの名曲アフリカなど、捧腹絶倒の映像がたくさんありますが、ここではもう一本、タイトルつながりで、ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーをご紹介したいと思います。

これがあの、「鍵盤ハーモニカ」たった2台の演奏であることが何回聴いても信じられません。
 
アンサンブルの魅力、それはクラシックピアノ以外の楽器経験者ならあたり前のようにわかっていることですが、人と合わせる演奏の楽しみを、一人でも多くの「元ピアノ弾き」に伝えられればと思い、記事にしました。

もちろん、ピアノだけに限りません。
もちろん、上手くなくても全然良いのです。下手は下手なりにすごく楽しいのです!!!(身をもって断言します)
もちろん、夫婦仲が良くなくても・・・


蓼科高原別荘地を拠点にした音楽の輪の広がりを楽しみにしています。