四季の森ニュース

- 更新日2021年07月06日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は雨も降っておらず、日差しも期待できるような気配で、
久しぶりに雨が降らずに過ごせそうだと思っていたのもつかの間、
だんだんと雲が厚くなり、昼前には雨が降り出しました。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
今日は、八ヶ岳の頂上は見えなかったものの、西側の山々の稜線も見えました。
そして、今朝は富士山がよく見えました。雲も幻想的です。
さて、別荘内、周辺ではシモツケが見頃になってきました。
しらかば平で撮影
からまつ平で撮影
シモツケは、バラ科シモツケ属の落葉低木です。
ピンク色の花がなんとも可愛らしく、梅雨のどんよりした風景を明るくしてくれますね。
シモツケの名前は、現在の栃木県である下野の国で最初に発見されたことから
名付けられたとされていますが、
花の咲いた様子が霜が降りたように見えたことからという説もあるようです。
シモツケの花言葉は、「努力」「自由」「気まま」「整然とした愛」「無駄」「無益」です。
「無益」「無駄」というのはどうしてなのか気になりますね。
実はこれは、シモツケの中国名「繍線菊(シュクセンギク)」にまつわる少女の伝説からきています。
繍線(シュクセン)という名の少女の父は、勇猛果敢な軍人でしたが、
戦いの中、敵に捕らえられ投獄されてしまいます。
少女は父を助けるために男装して単身敵地に乗り込み、2年もの歳月をかけて
ようやく父のいる獄舎を探し当てますが、時すでに遅く、父は亡くなっていました。
悲しみにくれながらも少女は父の墓標の傍らに咲く花を手に故郷へ帰ります。
父への手向けに故郷の庭に植えた花は数年後に美しい花を咲かせ、
人々は父想いの少女の名をとり、その花を「繡線菊」と呼ぶようになりました。
少女が父を取り返せなかったことが「無駄」「無益」というよりは、
その因果である戦いが「無駄」「無益」ということかもしれませんね。
ツボミもピンク色で可愛らしいシモツケです。
別荘地内では他にも、
ノリウツギが開花してきました。
ヒヨドリバナももうすぐ咲きそうです。
オカトラノオ
キショウブ
カラマツソウ
ウツギ
まだヤマボウシも見頃
ノイバラも見頃です
そして、八ヶ岳自然文化園横の「白樺の小径」でもカラマツソウが見頃になっています。
村道原村ペンション線のアナベル街道は、
標高の低いところから花が白くなってきています。
見頃ももうすぐ。
梅雨末期で大雨が心配される時期に入っていますが、
今年も、熱海で災害が起こってしまいました。
これ以上災害が起こらないよう祈るばかりです。
最新の情報を確認し、防災用品を用意し、いざという時に備えておかなくてはいけませんね。
販売管理センター 21℃ 15:50現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 16.9℃ 15:50現在
今日のセンター
オルラヤ
- 更新日2021年07月03日
- カテゴリ四季の森だより
しばらくニュースの更新が滞っているうちに、
ジメジメした、本格的な雨のシーズンに入っています。
先日、四季の森周辺ではヒョウが降り、停電などもあったようです。
昨晩も強い雨が降り、今朝まで大雨注意報が出されていましたが、
朝には止んで、青空も見え日差しも出ています。
今朝の八ヶ岳方面
雲は多く、裾野まで覆われていました。
入笠山方面
さて、昨日は半夏生でしたが、七夕頃までの5日間も差しています。
半夏生は、中国から伝わった暦「七十二候」のひとつですが、
日本独自の暦「雑節」のひとつでもあります。
「雑節」というのは、農作業を行う上で重要な意味を持っています。
かつて田植えは、6月に入ってから行われるものでしたが、
田植えを終える目安が半夏生とされてきました。
というのも、半夏生を過ぎて植えられた稲は秋までに十分実らず、収穫にはつながらないため、
この日までに田植を終わらせようとの目的で、雑節が設けられたのだそうです。
七十二候の半夏生は、「半夏」が生える時期ということを表しています。
「半夏」とはサトイモ科のカラスビシャクのことだというのですが、
私は今までに見たことがありません。
皆さまはご覧になったことがありますか。
別名「狐のろうそく」「蛇の枕」などとも呼ばれているようです。
カラスビシャク ※お借りした画像です
ひょろひょろと不思議な花姿ですね。
また、「半夏生」という名前の植物もあり、
半夏生 ※お借りした画像です
名前の由来は、半夏生の頃咲くからという説や、
葉の一部の色が変化するので「半化粧」から転じたという説があるようです。
関西地方では、稲の根がタコの足のように大地にしっかり根付くように、とか
稲穂がタコの足(吸盤)のように豊かに実るようにとの願いを込めて
半夏生の頃タコを食べる風習があるそうです。
この時期、周辺のスーパーなどでもタコをよく見かけるようになりました。
全国的に広まっていくかもしれませんね。
さて、富士見町の井戸尻史跡公園では、スイレンが見頃になっています。
撮影は6月29日です。
ヒツジグサ
スイレン
コウホネ
ハスはまだ咲いていませんでした。
井戸尻遺跡復元住居と水車小屋
園内の田んぼには黒米が作られていました。
雨の季節なので、足元が悪くなっています。ご見学の際は長靴等ご用意下さい。
管理センタースタッフの自宅には、例年ツバメが巣作りをしています。
そろそろ巣立ちの時期になったようです。
エサをねだるヒナたち
生まれたばかりはこんなに小さかったのですが、
今や巣が小さくなっていますね
まだ親が餌を運んでくるので大混乱です
巣立ちももうすぐですね
そして、今朝のまるやち湖です。
朝のうちはどんよりした空でした
ガマの中にバンのヒナを見つけました
小さくて可愛いです ※真ん中下辺りにいます
近くには親鳥もいました
バンの親子
まるやち湖でバンを見たのは初めてです。
くちばしが赤いのがバンで、白いのがオオバンになります。
まるやち湖駐車場のカラコギカエデの翼果が赤くなり、花が咲いたように見えます。
今日は、湿度も高く、日差しもあったので蒸し暑く感じました。
夕方になり、空は雲が広がってきました。
販売管理センター 27℃ 15:40現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 21.6℃ 15:40現在
今晩も少し雨が降るかもしれませんね。
今日のセンター
コムクドリ
- 更新日2021年06月28日
- カテゴリ四季の森だより
今日は朝から眩しいくらいの日が差し、
雲も出ていましたが、八ヶ岳も見えていました。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
山々が見えると爽快な気分になります。
今朝は富士山も見えていたのですが、本当に薄っすらでした。
まるやち湖駐車場から見る青空
さて、周辺では栗の花が咲き始めました。
林の中に白っぽく見えるのが栗の木です。
雄花が木全体に咲き出し、遠くからでも栗の木だとすぐにわかります。
意外と森の中には栗の木が多くあるので驚きます。
日本での栗の歴史はかなり古く、縄文時代には栗は主食でした。
縄文時代の遺跡から炭化した栗が発見され、野生の栗を採取していたと見られていました。
ところが、青森県の三内丸山遺跡から栗が大量に発掘され、
その痕跡から栗を栽培していたことがわかったそうです。
栗は、昔から日本人に好まれていたんですね。
通勤途上で撮影した栗の木はまだ咲き始めでした。
雄花
雌花(真ん中に2個あります)
花がもう少し咲き出すと、生臭い香りが周囲に漂い、栗の花の時期なんだとわかります。
栗を使ったお菓子に「マロン」という名前がつきますね。
実は栗の英語名は「マロン」ではありません。
英語では「chestnut(チエスナット)」と言い、ナッツ類のひとつだと考えられています。
栗を使った菓子をマロンと呼ぶようになった訳は、「マロングラッセ」が関係しています。
私たちが知っているマロングラッセは栗を加工して作られていますが、
本場フランスでは、「marronier(マロニエ)」と呼ばれるトチノキ(西洋トチノキ)に実る
「marron(マロン)」が使われています。
フランスからこのお菓子が伝わった頃、日本にはマロンが少なく、
栗で代用したことから、栗がマロンとして浸透してしまったんですね。
ちなみに、フランス語で栗のことを「シャテーニュ」というそうです。
まだ花が咲いていない木もこれから徐々に花をつけていきます。
秋の栗菓子も楽しみですね。
先日、ご近所のお宅を訪問した際、烏骨鶏を飼っていて、ヒナがいるというので
撮影させてもらいました。
親鳥と少し大きくなったヒナたち
撮影できませんでしたが、昨日生まれたばかりというヒナも別の小屋にいました。
烏骨鶏は西インドから中国まで広範囲に分布し、古くから知られていた鶏種ですが、
原産地がどこなのかはいまだにわかっていません。
日本には、江戸時代初期に中国から漢方の薬学書とともに渡来したそうです。
昭和17年には天然記念物にも指定されています。
マルコポーロは、シャム猫のような絹糸状の羽毛に包まれた美しい烏骨鶏を、
東洋の珍重として東方見聞録で紹介しています。
烏骨鶏の他にも、こんな黒い鶏や
こんな大型種の鶏がいました。
名前がわからずすみませんが、日本の鶏ではなさそうですね。
烏骨鶏がヒナのように見えます。
烏骨鶏の卵は、水分が少なく、脂質が高いため濃厚な味なのだとか。
皆さまは召し上がったことがありますか。
別荘地内で見つけた花のご紹介です。
カルミア
ピンク色のカルミア
白色のカルミア
エゴノキ
ムラサキツユクサ
バラ
ハマナス
各区画でバラも見頃になっています。
ミヤコグサ
お昼から一時的に雲が広がった時間帯もありましたが、16時現在日も差しています。
暑くなりそうだと思っていたのですが、風がやや強めに吹いているので、
身体を動かさなければ、快適ですが、少し湿度が高めです。
販売管理センター 23.5℃ 16:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 19.5℃ 16:00現在
今日は、夜遅くになってから雨が降り出す予報です。
今日のセンター
11時頃撮影の八ヶ岳
11時頃撮影の霧ヶ峰方面
- 更新日2021年06月27日
- カテゴリ四季の森だより
台風が日本の沿岸を通過するということだったので、雨かと思っていたのですが、
今朝は青空も出て、午前中はそれほど悪くな天気でした。
ただ、山には雲が多くかかり、いつものように見えない状態でした。
今朝の八ヶ岳方面
うろこ雲と青空が出ていました
さて、エコーライン沿いなどに咲いているヤマボウシもそろそろ終盤で総苞片の赤みが増えてきました。
それでもまだまだ見頃なのですが、現在、花はどんな状態になっているのか見てみますと、
真ん中にある花が咲いていました。
面白いですね
ヤマボウシは赤い実も楽しめるので、これからも注目です。
今朝のまるやち湖は、
相変わらず八ヶ岳が見えない状態でしたが、 8時頃撮影
お昼前頃には、八ヶ岳が見えるようになってきました。
一番右側の編笠山から雲が消えていくことが多いです。
そんな編笠山に、センターのスタッフが先日、登山をしたようです。
編笠山は、八ヶ岳の一番南端に位置し、
山裾の長い緩やかな傾斜がまるで編笠をかぶせたような形に見えます。
私も小学生のころ編笠山の登山をしたのですが、小学生が登れるほど、
難所といわれる場所がないので登山初心者に人気があります。
また、赤岳や権現岳とも連なっているので、縦走ルートとして訪れる登山客も多いようです。
八ヶ岳の山脈からやや西にそれた位置にある編笠山は、
八ヶ岳の北端の蓼科山から南端の権現岳まで見渡すことができ、
特に八ヶ岳の最高峰赤岳を間近に見ることができるんです。
更に、天気がよければ富士山の裾まで見ることができるので、
フォトスポットとしても人気があるようです。
青年小屋とキャンプ場そして権現岳
山小屋「青年小屋」
サラサドウダン
ミツバオウレン
観音平からスタートして、編笠山を回るコースは日帰りで初心者でも楽しめます。
皆さまも機会がありましたら、編笠山の登山の楽しんでみてはいかがですか。
そして今日は四季の森の近くのお店をひとつご紹介します。
注文菓子工房「エルフェン」さんです。
エルフェンさんの焼き菓子は、生産者直売所「たてしな自由農園原村店」にも置かれていますので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
主にクッキーなどの焼き菓子を販売されていますが、
月に2回ほどデニッシュ、クロワッサンのパンの販売もあります。
また、原村産や地元の食材を使ったケーキのオーダーもできます。
お店の入口
原村自然文化園を通過し、まるやち湖駐車場入口を過ぎた突き当りを左折して
森の中の道路を進むと、森を抜けた辺りの左手に自然に溶け込むようにお店が建っています。
エコーラインに突き当たる手前なので、見逃さないようご注意下さい。
小さなお店になりますので、少人数でお出掛け下さい。
注文菓子工房「エルフェン」HP → こちら
原村ペンションビレッジ内のロータリーの花壇が綺麗になってきました。
シモツケが咲き出したので、ぐっと華やかになりました。
葉の色の違いでずいぶん印象が変わります。
あとはアナベルが咲くのを待つばかりです
アナベルといえば、
村道のアナベル街道は、少しずつ花が咲き始めています。
暖かい道路側から徐々に咲き進んでいきます。
見頃になるのが楽しみですね。
午後になり、空が暗くなってきました。
雨が降りそうなのですが、なかなか降り出しません。
販売管理センター 20℃ 15:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 15.9℃ 15:10現在
今日のセンター
ジョウビタキ メス
- 更新日2021年06月26日
- カテゴリ四季の森だより
今日も雲の多い空模様ですが、
日差しもあり、湿度が高いので、少し動いただけで汗ばむ陽気でした。
今朝の八ヶ岳方面
雲が広がり周辺の山々は全く見えませんでした。
入笠山方面
さて、今朝も八ヶ岳自然文化園へ立ち寄りました。
まるやち湖から見る空もどんよりしています。
今日は土曜日でしたが、駐車している車も少なく、人もいなかったので、
カルガモたちが悠々と泳いでいました。
園内はニッコウキスゲも見頃です。 ※ピントがあっていません
まだ、花が咲き出していないので、何か被写体になるものはないかと探しましたら、いました。
まるやち湖の湖畔にたくさん飛んでいました。
ヒメシジミです。
羽を広げたサイズが25mmほどと小さく、シジミチョウ科に分類される蝶ですが、
羽の形がシジミ貝に似ているということで名付けられたそうです。
長野県内の高原などではよく見られる蝶なのですが、
環境省のカテゴリでは、準絶滅危惧種となっているようです。
似たような蝶に、アサマシジミ、ミヤマシジミがありますが、
撮影した蝶は、たぶんヒメシジミだと思われます。
羽根の色がルリ色をしているので、オスのようです。
メスは茶色ががかったグレーの色合いということなのですが、
残念ながら周辺には見当たりませんでした。
また発見できたらご紹介しますね。
年1回の発生で、6月から8月頃まで見られる蝶ですが、
全国的に見ると絶滅してしまった地域もあるということで、
四季の森周辺の環境が変わらず、蝶がずっと見られるといいですね。
園内では、
シモツケが咲いていました。
満開になった花も見られました。
シモツケも、ニホンジカの食害などによって個体数が減少し、
環境省のレッドリストの指定を受けている県もあるようです。
当たり前のように見られていたのに、見られなくなってしまうのはとても残念ですね。
今朝は、我が家の庭の植物をズームで撮影してみました。
ベルガモット
咲きはじめはこんな感じ
花のようではありませんね。
ヘレニウム
ヒメヒマワリ
アスチルベ
ドクダミ
アジサイ
ラベンダー
白いラベンダー
夏の花になってきました。
四季の森周辺で見られるのは、もう少し先になります。
ご近所のオオヤマレンゲも咲いていました。
この花ひとつしか咲いていなかったのですが、
まだ早いのか、既に終わってしまったのかどちらなのでしょう。
そして、私の家の屋根では、
巣立ったツバメのヒナが、エサ待ち中でした。
親鳥をじっと見つめる視線が可愛いです。
午後になり雲が広がってきました。
夕立があるのでしょうか。
販売管理センター 22.5℃ 15:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 18℃ 15:30現在
今日のセンター
アカツメクサ






