四季の森ニュース
- 更新日2022年08月20日
- カテゴリ四季の森だより
昨日はこの夏一番の快晴になりました。
皆様、貴重な晴れ間を満喫されましたか。
いい天気は続かず、今日は早くも天気が下り坂で、
朝はまだ高い雲の割に、雨がポツポツと落ちるような時間帯もありましたが、
午前中はなんとか天気が持ちました。
今朝の八ヶ岳 ソバの花がだんだん見頃になっています
入笠山方面
雲が高いので富士山も見えました
さて、センター周りの林の中には、
こんな実がなり始めました
これ何の実かわかりますか。
これはクサボケの実なのですが、
信州ではクサボケのことを地梨(じなし)と呼び、
キノコ採りのように秋になるとこの実を採りに山に入ることもあります。
地梨は非常に酸っぱいので、塩漬けや焼酎漬けにして食べたり、果実酒などにも使われます。
かつて、諏訪地方では祭りの出店に地梨屋というのがあり、塩漬けの地梨を売っており、
この塩漬けの実を薄く切って、焼酎に漬けて飲むととても美味しいんだそうです。
地梨は他にも、砂糖漬けやジャム、ジュースやドライフルーツにすることもできます。
通常は、黄色く熟した実を採取しますが、
果実酒などには完熟前の少し黄色くなった頃に採取するのがいいようです。
また調理しなくても、カリンのように芳香剤としても使えますので、
山荘にクサボケの実がある場合は、どうぞお試し下さい。
漢方では、乾燥させた青い地梨を「和木瓜(わもっか)」と呼び
強壮、鎮痙、鎮咳、利尿に効果あるとされています。
クサボケはトゲがありますので、収穫の際には十分お気をつけ下さいね。
通勤途上では、秋の七草のひとつ葛(くず)の花が咲き始めました。
大きく肥大した根に含まれるデンプンからくず粉が作られ、
くず餅やくずきりなどの和菓子の原料や料理のとろみ付けに利用されてきました。
また、根を乾燥させたものは「葛根(かっこん)」といいう生薬で、
風邪の引き始めなどに飲む「葛根湯」の原料にもなっています。
中国では古くから「葛の花は酒を消す」とも言われ、二日酔いの予防などに利用されているそうです。
草が生い茂っている林縁などでご覧いただけます
今日、別荘地内で見つけた花々です。
タムラソウ オミナエシ
ヤマハハコ
アサマフウロ キンミズヒキ
レンゲショウマ
ハマナスの実 ミソハギ
サワヒヨドリでしょうか
ロベリア ミズヒキ
カサブランカ
さて、センター駐車場前に咲いていた花ですが、
スズランノキ だと判明いたしました。
シャシャンボは暖かい地域しか育たないので絶対ありえませんね。失礼いたしました。
スズランノキは、北米の東南部を原産とするツツジ科オクシデンドルム属の落葉高木になります。
世界三大紅葉樹のひとつにもなっているそうなので、今後紅葉にも注目してみたいと思います。
午後からは雨が降り出しました。
気温も低く、半袖では寒いくらいになっています。
販売管理センター 22.5℃ 17:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 18.4℃ 17:00現在
明日も不安定な天候が続きそうです。
今朝のまるやち湖
ツリガネニンジン
- 更新日2022年08月18日
- カテゴリ四季の森だより
今日は未明から強い雨が降っていました。
朝家を出る時は土砂降りでしばらく続くのかなと思いましたが、
途中から小降りになり、四季の森に到着する頃には
ほぼ止んでおり、天気は回復しています。
今朝の八ヶ岳 雨が降っていましたが、薄っすら山が見え始めていました
さて、8月は天体イベントがいくつかあったのですが、
夜に雲が出ることが多く、なかなか天体観測ができず、その間に
伝統的七夕(8月4日)や、満月(8月12日)、ペルセウス座流星群(8月13日極大)など
いろいろな天体ショーがありました。
今晩から明日の晩には、ほぼ半分に欠けた月と火星の接近が見られます。
原村の今晩、明日の夜は、予報では晴れる見込みですので、
夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
原村は星空が美しいところとしても知られていますが、
星空を楽しむイベントが八ヶ岳自然文化園で開催されます。
※クリックで拡大します
プラネタリウムで季節の星座について知ったあと、
実際の星空をガイドと一緒に観察するイベントです。
※クリックで拡大します
【星みる夜】
★開催日 8月20日(土)、8月27日(土)
★時 間 19:00~21:00
★場 所 八ヶ岳自然文化園
★定 員 20名程度
★参加費 大人2000円 小学生1500円 未就学児無料
★持ち物 懐中電灯、防寒具
★締 切 各前日15時まで(定員になり次第受付終了)
既に定員に達してしまった可能性もありますので、
参加希望の方は八ヶ岳自然文化園にお問合せ下さい。
今日の別荘地内をご覧下さい。
からまつ平C・E区画
マムシグサ カサブランカ
からまつ平L・M区画
ナワシロイチゴ オミナエシ
しらかば平R区画
ルドベキア ハイドランジア
しらかば平V区画
アキカラマツ ハンゴンソウ
こけもも平6・7・8区画
タチフウロ ヤブジラミ
こけもも平1・4区画
クガイソウ ネジバナ
そろそろモミジの葉の色が変化してきているところがあります。
秋も近いですね。
原村ペンションビレッジ朝市広場のノリウツギがキレイになってきました。
よく見るとツボミがうっすらピンク色をしています
高原朝市は8月21日(日)までの開催です。
お出掛けの際にノリウツギもご覧ください。
午後は天気が回復し日も差してきました。
じっとしていると涼しいのですが、身体を動かすと汗が噴き出すような高湿の状態です。
販売管理センター 26.5℃ 15:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 21.3℃ 15:30現在
明日は晴れる予報です。
その後はまた不安定な天候が続くようなので、明日は貴重な晴れ間となりそうです。
どうぞ有効にお使い下さい。
今日のセンター 15時半撮影
モーヴ色のムクゲ
- 更新日2022年08月17日
- カテゴリ四季の森だより
今日は朝から雨が降ったり止んだりしています。
朝のうちはシトシトと降っていましたが、
雨は次第に小降りになり、午前中は霧雨程度の降りでした。
今朝の八ヶ岳 雨が降っている割には山が見えていました
入笠山方面 こちらも山は見えています
近隣のソバ畑は、まだ種まきが終ったばかりというところもある中、
お盆前からそばが芽吹いていた畑では、
早くもソバの花が咲き始めていました
成長が早く、すぐに満開を迎えそうです。
今朝のまるやち湖
朝はまだ雨がシトシト降っていました
村道(原村ペンション線)
県道(鉢巻線)
さて、樅ノ木荘付近には、
こんな木があり、花が咲いています。
ほぼ毎日通ってはいるものの、下から上がってくるせいか全く気づかないまま過ごしていましたが、
今日は外出の機会があり、下る際に気が付きました。
白い花が咲いています
この辺りでは見慣れない木だったので、調べたところ、
エンジュ(槐)ではないかと思われます。
エンジュは、マメ科マメ亜科エンジュ属の落葉高木です。
中国が原産で、古くから台湾、韓国、日本などで植栽されている樹木です。
丈夫で大気汚染にも強いことから道路や公園などに植えられていることが多く、
花やツボミには薬効成分があり、「槐花(かいか)」と呼ばれ
止血の生薬として利用されてきました。
中国では昔から尊貴の木として
2000年ほど前の周の時代の宮廷の庭には、3本のエンジュが植えられていて、
朝廷の最高位にある三公はそれに向かって座したと言われています。
エンジュはその丈夫な性質とエンジュが「延寿」に通じることから、
「出世の木」とか「長寿の木」として大切に扱われてきました。
日本でも、福岡県の宇美八幡宮に植えられているエンジュは、
「平産の幸ある木」とされ、安産の守り神として信仰されてきました。
また、庭の北に植えると「キタエンジュ」と呼ばれ、魔除けの効果があるとされています。
ご来荘の皆様は、樅ノ木荘付近にある木を見つけて下さい。
さて、原村村内では、
こんなブドウ畑をご覧いただけます。
1つめの画像は食用だと思われますが、2・3番目の画像は今年植えられたワイン用ブドウの苗木です。
原村は標高が高いため、冷涼すぎてブドウ栽培には適さないと言われてきましたが、
地球温暖化などで栽培適地が高地に移り、村内でもブドウを育て始める農家が出てきました。
一昨年、小規模ワイナリーの建設がしやすくなる内閣府の「ワイン特区」の認定を受け、
村内にはいくつかのワイナリー建設を目指す農家があり、
既にワイナリーが完成し、今年収穫したブドウを使って
ワイン製造を行う予定をのところもあるようです。
原村でも、ブドウの苗木や資材の購入費を補助する制度を始めるなど、ブドウ栽培を後押ししていますので
今後、村内のあちこちでワイン醸造されるのが楽しみです。
2014年頃から試験栽培を始めた原村のブドウ栽培ですが、
2020年から塩尻市のワイナリーに委託醸造しオリジナルワインを製造販売していましたが、
今年は正真正銘の原村産ワインが楽しめるかもしれませんよ。
こちらは食用ブドウ。「ナイヤガラ」かもしれません。
今日はワイン用のブドウが実っているところを撮影できなかったので、
また見つけたらご紹介しますね。
近くの遊休農地ではハスが咲いていました
原村中心部では、サルスベリが見頃です
アメリカフヨウなど咲いていました。
ムクゲ(こひつじ幼稚園付近)
茅野市街・諏訪湖方面の眺望
午後は雨がシトシト降っています。
暑い暑いと思っていたら、突然悪天候が続くようになってしまい、
もう夏が終わってしまったようでとても寂しいです。
販売管理センター 23.5℃ 15:10現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 18.6℃ 15:00現在
こけもも平の今日の最高気温は21.2度(12時)で、
雨の降り出しとともに下がってきています。
今日のセンター
ナンバンハコベ
- 更新日2022年08月15日
- カテゴリ四季の森だより
今朝出勤すると道路が濡れていました。
四季の森周辺では夜中なのか朝方なのか雨が降ったようです。
雲が空全体に広がっていていて、日差しがないのでとても涼しい午前中です。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面 雲海が少し見られました
今朝、富士山はよく見えていました 関東方面は晴れているようです
さて、13日~16日はお盆になりますが、
四季のある日本は「両分性」という時間の捉え方があります。
春と秋、夏と冬が対極で、田植えの春祭りに対し収穫の秋祭りなど、
対になった季節では似たような行事が行われていますね。
正月は、戻った年神様を祀る行事に対し、
戻ってくる先祖の霊を祀る行事が「お盆」ということになります。
「盆と正月が一緒にやってくる」との言葉通り、
お正月とお盆というのは、日本人にとっては1年のメインイベントととらえられてきました。
お盆の由来は、
西暦606年に記録が残る「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教行事が関係しています。
「盂蘭盆会」は、お釈迦様の弟子のひとり目連尊者(もくれんそんじゃ)が
亡き母が地獄に落ちていることを知り、その御霊を供養したことに由来する霊を祀る行事です。
一方、日本は古来より八百万(やおよろず)の神を崇拝する新道の思想がベースにあり、
先祖の霊を祀る「祖霊信仰」の歴史がありました。
この「盂蘭盆会」と「祖霊信仰」が結びつき「お盆」になったと言われています。
今や仏教行事に取り入れられた形で行われている「お盆」ですが、
仏教が起源の行事ではなく、
「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の思想のもとではじまった日本独自の行事なのだそうです。
現代では夏の連休という意味合いが強くなっているお盆ですが、
こうした由来があったんですね。
さて、今年はあまり別荘地内でチョウを見かけることがなく、
寂しく感じているのですが、
数日前、こけもも平で久しぶりにアサギマダラを見つけました。
アサギマダラは、沖縄や台湾などの南方から5・6月頃飛来し、
ガガイモ科の植物に産卵します。
ガガイモ科の植物は、ガガイモやイケマ、キジョランなどですが、幼虫の食草になるんですね。
ガガイモ科の植物を食べた幼虫は、アルカロイド成分を体に貯めこみながら成長し、
サナギから羽化した成蝶はヒヨドリバナやヨツバヒヨドリなどで吸蜜し
さらにアルカロイド成分を取り込みながら過ごし、9月頃に南下して行きます。
このアルカロイド成分は、フェロモン分泌に必要であるほか、
天敵から身を守るためだとされています。
最近のマーキングの研究などから、
日本の本州や北海道などに北上してくるには数世代かけて渡ってくるそうですが、
秋の南下は、一世代で渡りきることが多いということが分かってきたそうです。
ピンボケですみません
四季の森周辺にもガガイモやイケマなどの植物が生えているので、産卵しているんでしょうか。
世代交代してもなお旅を続ける本能を持つ、本当に不思議なチョウですね。
ヒョウモンチョウ
今年はヒョウモンチョウも少なくめったにお目にかかれません
来年はたくさん飛び回ってほしいですね。
通勤途上や別荘地内では、
クサコアカソ(草小赤麻) 雑草ですが花が可愛らしいです
オオバコ(大葉子)の花序
アスファルトの隙間に生えているようなものは花序の長さが10cmほどなのですが、
野に生えているものは30cm近くまで長くなっています
ゲンノショウコ(現の証拠)
ヒルガオ(昼顔)
ハチミツソウ(蜂蜜草)でしょうか
ハチミツソウは、ハチミツの蜜源として導入された多年草です
ツルフジバカマ(蔓藤袴)
クサフジだと思っていたのですが、よく見ると花が違います
フジバカマと名前がついていますが、クサフジの仲間になり、クサフジより遅く咲き始めます
シカが好む植物で、京都府ではレッドデータ(絶滅寸前種)に登録されているそうです
昨日の夕方、こけもも平でシカと遭遇しました。
午後になり段々と晴れ間が広がってきました。
それに伴い気温も上昇しています。
販売管理センター 30℃ 15:20現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 23.9℃ 15:10現在
明日も曇りがちで、不安定な天候になりそうです。
今日のセンター
西側には秋のような雲が見られました
- 更新日2022年08月14日
- カテゴリ四季の森だより
昨日の台風8号は太平洋を東に離れていきましたが、
湿った空気が残っていて、朝は雨がまだパラついていました。
時間とともに天気は回復していますが
朝見えていた八ヶ岳山頂は、日中は隠れてしまっています。
今朝は少し寒さを感じるくらいでしたが、日差しもあるので気温は上がってきました。
今朝の八ヶ岳 雲はまだ多いものの山頂までよく見えます
入笠山方面
富士山も見えていました
北アルプスもかすかに見えています
さて別荘地内ですが、台風8号の影響が心配されましたが、被害はありませんでした。
少し落枝が見られたものの、大きな枝などは落ちていませんでしたので、どうぞご安心下さい。
別荘地内の午前中の様子をご覧ください。
立場林道
からまつ平A区画
からまつ平F・I区画
こけもも平1・4区画
こけもも平5・6区画
しらかば平Y区画
しらかば平S区画(村道)
別荘地内では、
イタドリの花が咲いています。画像のは赤い花なので「ベニイタドリ」になります。
花が終わって小さなハート型に見える翼果がついているのをご覧いただけますでしょうか。
こちらは白花です
イタドリは咳止めや止血に用いられ、
若い葉を揉んで傷口につけると痛みを和らげる効果があることが名前の由来だというのが一説です。
茎に赤い斑紋があることから中国では「虎杖(こじょう)」と呼ばれ、
根は利尿作用や緩下作用、通経作用があるとされ、
「虎杖根(こじょうこん)」という漢方薬になっています。
土壌の浸食防止や家畜のエサにするため、日本からヨーロッパへ導入されたイタドリですが、
繁殖力が強く、コンクリートやアスファルトを突き破るなどの被害が見られるため
「侵略的外来種ワースト100」の1つになっているイタドリです。
日本にはイタドリを専門に食べる虫がいるので、それほど問題視されないのですが、
欧州にはそうした天敵がいないため大繁殖してしまうんですね。
イギリスは日本からイタドリの天敵となる虫(イタドリマダラキジラミ)を輸入しているのだとか。
日本では、イタドリの春の若い茎を山菜として食べます。
炒め物や漬物などにするようです。
私も子供の頃、学校帰りに道端のイタドリ(生)をよく食べました。
酸味があって結構癖になるんですよね(笑)
類似種「オオイタドリ」には、レスペレラトールなどのポリフェノールが豊富に含まれていることから
近年ではサプリメントとしても数々の商品が発売されているようです。
「虎杖(こじょう)」は春の季語で、「虎杖の花」は夏の季語になっています。
さて、今日来荘されているオーナー様から声をかけていただき、
山荘内のホウノキに実がなったというので、見せていただきました。
ドリアンのような南国のフルーツにも見えますね
花からは想像もつかない実の形をしています
これから徐々に赤くなっていくようです。
この実は食べられないのですが、中の種は消化薬、下剤、鎮痛薬になるそうです。
オーナー様、貴重なものを見せていただきありがとうございました。
念願かなって実を見ることができて感激です。
今朝のまるやち湖
村道(原村ペンション線)
村道沿いのノリウツギが咲き始めました。
原村ペンションビレッジ朝市広場などでご覧いただけます
台風一過の本日ですが、晴れてはいるものの雲が多く出ています。
夏の台風は通り過ぎても天気が不安定なことが多いような気がします。
午後は徐々に雲が広がってきましたので、
夕方から夜にかけて雨が降るかもしれません。
販売管理センター 25.5℃ 16:00現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 20.9℃ 15:50現在
雲が広がってきたので、気温はそれほど上がらず、
過ごしやすい気温でした。
今日のセンター 13時半頃撮影
トンボ アスファルトの上で暖をとっているのかもしれません