四季の森ニュース

- 更新日2022年06月24日
- カテゴリ四季の森だより
今朝は雲も出ていましたが、青空が多めに広がっていました。
気温も高く、朝6時台には既に17.5度(こけもも平)もありました。
夏至なので、暑さが本格的になってきましたね。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
通勤途上の畑では、
ジャガイモの花が咲き始めています。
ジャガイモ(馬鈴薯)はナス科ナス属の多年生植物です。
だからナスの花とよく似た花を咲かせます。
南アメリカのアンデス山脈が原産ですが、今では全世界で栽培されている野菜で
食用になるのは地下の茎が肥大した部分です。
ちなみにサツマイモは根が肥大したものになります。
ナスの花
淡い薄紫色をしたジャガイモの花ですが、
白色の花もあります
花の色の違いは、ジャガイモの品種の違いです。
白色はトウヤやトヨシロという品種、薄紫色はキタアカリや男爵、
青紫色はインカのめざめ、そしてメークインは赤紫色に白の絞りが入ります。
ジャガイモは、コロンブスによって16世紀にヨーロッパへ持ち込まれましたが、
地下茎を食べることやその醜さから最初は奇異の目で見られ、
もっぱら花などの観賞用にしか栽培されませんでした。
フランス革命前はフランス全土が飢饉に苦しんでいて、
それを解決するのにジャガイモが役に立つと考えた薬屋のパルマンチュが
なんとかジャガイモを普及させようと考え、
ジャガイモの花束を王妃マリー・アントワネットへ献上することを思いつきました。
そして送られた花を気に入った王妃が、ジャガイモの花を髪にさして舞踏会へ。
それを見た他の貴族の女性たちも競って髪にジャガイモの花を飾るようになり、
ジャガイモがフランス全土へ広まっていったそうです。
ジャガイモの花の花言葉は、「慈愛」「恩恵」「慈善」「情け深い」です。
ヨーロッパでは何度も飢饉から人々を救ったとされ、
日本でも天保の大飢饉では人々の食糧になりました。
ジャガイモは土地を選ばず栽培が簡単で、
人々のピンチを救ってくれる作物であることから
こうした花言葉がつけられているそうです。
ジャガイモは、花が終わると小さな実をつけます。
イモを育てるために花を摘むという方もいらっしゃるようですが、
ジャガイモの場合は花を咲かせてもあまり収量に変わりがなく、
花を摘むことで少なからず傷がついてそこから病原菌が入り込む可能性もあるため、
摘まない場合が多いようです。
お出掛けの際は、ジャガイモの花の色にもご注目下さい。
ジャガイモ畑の近くにはソバの花が咲いていました。
これは栽培というより、昨年収穫の際にこぼれた種から芽が出て咲いている感じです。
秋ソバを撒く前には耕されてしまいます。
今朝のまるやち湖です。
八ヶ岳は雲が多いですが、青空が嬉しいです。
原村ペンションビレッジ内では、
ハナキイチゴ(紅花木苺)が咲いていました
木苺がなるんでしょうか?今後も注目してみたいと思います。
可愛らしい花ですね
フタマタイチゲ
午後は風が吹いて雲が多くなってきましたが、
夕方になっても日は差しています。
こけもも平(標高1500m)観測データ 26.2℃ 13:30現在
今日も暑くなりました。
炎天下などで作業される際は、休憩と水分補給をお願いします。
今日のセンター
木の切り株に生えたキノコ
- 更新日2022年06月23日
- カテゴリ四季の森だより
昨日の日中は降りそうで降らない空模様でしたが、
夜になりまとまった雨が降りました。
今朝はその雲がまだ残っていて、
立沢大規模水田地帯からもみの湯付近までは霧が発生していました。
天気は徐々に回復し、9時過ぎ頃からは青空が見えて日も差すようになっています。
四季の森周辺はそれほど気温が高くないのでいいのですが、
市街地などでは、湿度が高いので不快指数も高くなっていそうです。
今朝は周辺の山々の眺望はなく、霧の中でした
もみの湯から上は霧が晴れていましたが、八ヶ岳は見えません
さて、6月21日(火)から二十四節気の「夏至」に入りました。
「夏至」はその期間の初日のことも指していて、
北半球では、1年のうちで最も昼の時間が長くなる日ということになります。
夏至の原村原山地区の日の出、日の入の時間は、
日の出 4時30分34秒
日の入 19時06分53秒
ということで、昼の長さは14時間36分19秒になります。
ただ、日の出が一番早く、日の入が地番遅い日は夏至の前後にずれますので、
日の出が一番早い日 6月12日、13日
日の入が一番遅い日 6月29日
となるようです。
既に、日の出はピークを過ぎ徐々に遅くなっているものの、
日の入はまだもう少し遅くなります。
昼が長いということは、夜が短いということになりますが、
夏の短い夜は「短夜(みじかよ)」と呼ばれ、昔から夏の季語として親しまれてきました。
平安時代の貴族たちはこの短夜に蛍狩りを愉しんだそうです。
清少納言も「枕草子」で、
「夏は夜。月のころはさらなり。闇もなほ、蛍の多く飛びちがいたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
雨など降るも、をかし。」と綴っています。
現代語風に訳しますと、
「夏は夜が趣がある。月が浮かぶ夜は当然風情があるが、
月明りもなく闇に閉ざされた夜もよい。
漆黒の闇に見えるのは飛び交う蛍の光。
たくさん飛び交っている光も良いし、一匹、二匹だけの光も趣がある。
雨など降っている時も、また風情がある。」
というように、貴族たちはすぐに明けてしまう短い夜に趣を感じていたんですね。
ゲンジボタル お借りした画像です
蛍といいますと、
県内では、上伊那郡辰野町にある松尾峡「ほたる童謡公園」が蛍狩りの名所なのですが、
今年は既に「ほたる祭り」は終了してしまいました。
また、「ほたる祭り」期間以外の夜間の園内への立ち入りは禁止されていますので、
また来年以降にお出掛け下さい。
蛍の乱舞 お借りした画像です
蛍というと、ゲンジボタルやヘイケボタルが有名ですが、
ひとまわり小さなヒメボタルという陸生の蛍が見られる場所もあります。
立科町の白樺高原の「ヒメボタルの森」です。
こちらは、標高が1500m程の場所になるため、
例年蛍が見られるのは7月中旬頃になるようです。
夏至の期間は梅雨の時期と重なるのですが、
清少納言のような「をかし」という感性をもって過ごせたら楽しそうですね。
皆様、趣ある夏の短夜を楽しんで下さい。
今日は外出の機会がありませんでしたので、
センタ―周辺の様子をご覧下さい。
鉢巻道路
しらかば平入口付近
立場林道
ノイバラ
オオヤマザクラの実も黒く熟してきました
レンゲツツジ 咲き忘れてしまったのか、ひと枝だけ花芽が残っていました
アスファルトの隙間に生えているシモツケはこんなに咲いています
少し前になるのですが、こんなムシを見つけました。
柄のないテントウムシ?
テントウムシには、ナナホシテントウ(一般的によく見かけるもの)やナミテントウなどがいますが、
実際、ナミテントウの模様にはいろいろなパターンがあり、
赤無地、黄無地などもあるようですが、
画像をよく見ますと、形が丸くはないのでテントウムシではなく、ハムシの一種だと思われます。
ムシも種類が多く、似たような姿をしているので、判別がとても難しいです。
午後は、雲は多く出ているものの晴れていて、
気温も上がっています。
販売管理センター 29℃ 14:30現在
こけもも平(標高1500m)観測データ 23.4℃ 14:30現在
センターは西日が当たるので気温が上がります。
明日も朝晩は雲が広がるものの、晴れ間はあるようです。
今日のセンター
モズ
- 更新日2022年06月20日
- カテゴリオーナー様へ
中新田区より、一之瀬堰にかかるいくつかの丸木橋について、
木が老朽化しているため通行しないでほしいと連絡がありました。
一之瀬堰の土手をお散歩などで利用されている皆様は、
丸木橋の通行はお控え下さい。
しらかば平P16区画裏手 しらかば平V3区画裏手
しらかば平R7・R8区画裏手 しらかば平R10・R11区画
しらかば平区画図
- 更新日2022年06月20日
- カテゴリ四季の森だより
今日は昨日のような晴れにはならず、高い雲が広がり明るい曇りになっています。
気温も高めで、湿度も高いので朝からムシムシする陽気です。
ただ、午前中のうちに晴れてくるのかと思ったのですが、曇りのままなので、
午前中は気温がそれほど上がってはいません。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
今朝は富士山も北アルプスも見えていませんでした。
さて、富士見町のお隣、山梨県北杜市では小麦の栽培が盛んなのですが、
麦秋の時期を迎えています。 正面には甲斐駒ヶ岳が見えています。
かつては国産の地粉というと、うどんにむく中力粉が主流で、
日本の風土ではパンにむく強力粉用の小麦の栽培は難しいとされていました。
また、収穫期が梅雨時期になることから病害が発生するリスクが高く
なかなか適正品種が見つからなかったのですが、
山梨県の農業技術センターが品種改良や研究を進めた結果、
耐病性に優れ、他の品種よりも成熟期が早く、
更にタンパク質の含有率が高く製パンに適しているという品種「ゆめかおり」を発見し、
現在では北杜市を中心に栽培が本格化しています。
麦秋は、秋ではなく初夏の季語です。
収穫期を迎えた麦が黄金色に輝いて見える時期のことをいいます。
この頃に吹く風を「麦の秋風」と呼ぶそうです。
こちらは三分の一湧水付近の畑になります。
皆様も山梨県北杜市に足を運んだ際にご覧下さい。
そしてこの小麦を使ったパンも食べてみたいですね。
小麦はまだ緑がかった穂もあるようなので、収穫はもう少し先になると思われます。
今朝は八ヶ岳自然文化園の遊歩道のニッコウキスゲを撮影してきました。
ちらほら咲いているだけかと思っていたのですが、結構咲いています。
ニッコウキスゲと呼ばれることが多いですが、ゼンテイカが正式名称です
朝咲いて、夕方にはしぼんでしまう1日花ですが、
1株に7個ほど花芽がつくので、1週間に渡り次々と花を咲かせていきます。
相変わらず、つぼみの根元にはキスゲフクレアブラムシが寄生している花が多く、
なかなかアップにはできません(笑)
遊歩道には他に、
キバナノヤマオダマキも咲き始めています
アヤメ
タネツケバナの小さな花も見られましたが、他の花々はこれからです
そして、
ヒメシジミが飛んでいました。キレイなチョウですね。
羽の形がシジミ貝に似ていることから名付けられたようです。
今日見られたのはオスだけで、メスの姿は見当たりませんでした。
別荘地内で見つけた小さな花たちです。
マイヅルソウ
ミミナグサ
ヒメフウロ
ジュウニヒトエ
コオニタビラコ
オオヤマフスマ
エゾムラサキ
ワイルドストロベリー(花ではありません)
ウツギ(園芸種)
お昼過ぎから薄っすら青空も見えて日が差すようになってきました。
昨夕も夕立がありましが、今日も降る可能性があります。
販売管理センター 26℃ 14:40現在
今日もこけもも平観測データの表示が不具合になっていて気温の推移がわかりません。
明日は夏至ですね。雨はうっとうしいですが、日が長いのはありがたいですね。
今日のセンター
ヤマボウシの花(樅の木桜公園)
センターではアスファルトの割れ目に生えたシモツケが咲き始めました
- 更新日2022年06月19日
- カテゴリ四季の森だより
今日は朝から晴れて気温も上がっています。
朝から湿度も高くムシムシしていて、日中は不快指数が高くなりそうです。
今朝の八ヶ岳
入笠山方面
富士山も霞んでいますが見えていました
さて、富士見パノラマリゾートで開催されていました「すずらん祭り」ですが、
本日までとなっていましたが、すずらんの開花が遅れているため、6月26日(日)まで延長されます。
昨日、スタッフも入笠湿原へ行ったようなので様子をご覧下さい。
ニホンスズラン
つぼみが淡い黄色をしているのですね
すずらんの他にも
クリンソウの群生
ニッコウキスゲ
サンリンソウ
ベニサラサドウダン
そして現在開花しているのが、
釜無ホテイアツモリソウです。
ホテイアツモリソウは、本州で確認されているのは長野県、山梨県、福井県の3県だけで、
長野県では富士見町のみ自生が確認されています。
環境省のレッドリストで、近い将来絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧類に区分されており、
現在日本国内で自生する個体数は、わずか100個程度と推測されるそうです。
富士見町ではさまざまな保護活動を行っていて、
釜無ホテイアツモリソウは、入笠すずらん山野草公園内の実験園で見ることができます。
例年、同時期に開花するのは20輪ほどになるようです。
昔は山の中のあちこちで見られた花なのですが、乱獲などで数を減らしてきました。
富士見町では、ホテイアツモリソウが販売品目として定着すれば
その希少性が緩和されて盗掘を根絶させ、それが自生地の環境を保全することにつながるということで
培養・増殖技術を活用して、ホテイアツモリソウの苗の試験販売を行っているそうです。
富士見町「ホテイアツモリソウの保全について」ページ ➡ こちら
釜無ホテイアツモリソウのつぼみ ころんとして可愛らしいですね
釜無ホテイアツモリソウは、園芸種として使われていいる名前で、
植物分類学上はホテイアツモリソウになりますが、他のホテイアツモリソウよりも色が濃いのが特徴です。
こんな希少種が実験園の中とはいえ見られるのは嬉しいですね。
皆様も、現在見頃になっているようですので、入笠山へお出掛け下さい。
スタッフの入笠山のシメはルバーブソフトクリーム(富士見パノラマリゾート山頂カフェ)
今朝のまるやち湖です。
村道原村ペンション線のアナベル
つぼみが上がってきています。開花ももうすぐですね。
イブキジャコウソウ
村道からの八ヶ岳
昨夕も雨が降り、今日も午後から急に雲が広がって雷も遠くから聞こえてきたので、
夕立ちがあるかなと思われたのですが、15時過ぎからまた晴れてきました。
ただ油断はできません。夕方から夜にかけて雷雨の可能性がありますのでお気をつけ下さい。
販売管理センター 28℃ 15:30現在
今日は不具合により、こけもも平の観測データの表示が見られません。
明日も天気はいいようです。梅雨の中休みですね。
晴れると暑くなりますので、熱中症には十分お気をつけ下さい。
今日のセンター
センターのルピナス






